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【透明スクリーン】パナソニック、高コントラストな画質を実現。ショーウィンドーのガラスをデジタルサイネージとしても活用

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パナソニック(株)は、店舗の窓ガラスなどをデジタルサイネージ(電子看板)としても活用できる高コンストラストな画質を実現する透明スクリーンを、3月22日から発売する。

2017 01 30 panasonic1

 2枚のガラスの間に高コントラスト調光フィルムを封入し、電圧をかけることで透明モード、電圧オフでスクリーンモードに変化する特殊なガラスと制御ボックスのセットとなっている。映像はプロジェクターにより、スクリーンモード時に投影する(リア投射方式)。制御ボックスは、映像コンテンツに合せて、プロジェクターとスクリーンを同期させ、透明モードとスクリーンモードを切り替える。透明モードでは、ショーウィンドーとして、商品や展示物を見せることができ、スクリーンモードでは、ガラス面に高画質な映像を表示することができる。新製品の情報を映像で表示したり、バーゲン時にはセール情報を表示するなど、より魅力的な空間としての活用ができる。また、スクリーンは、複数枚接合による大画面化が容易。

 主に、商業施設や小売店、ホテルや空港、博物館や美術館など、流通業界や公共機関、公共施設などを中心として、新たなビジュアルソリューションを提供する。

<主な特長>

大きな透明ガラスに、高コントラストな映像表示を実現

ショーウィンドーとして商品や展示物をクリアに見せることが可能

大型映像システムとしての統合制御が可能

【開発の背景】

 2020年に向けて増加が予測される訪日外国人に対して、ホテルや空港、観光案内所やショッピングモールなどの店舗やミュージアムで、デジタルサイネージを使った魅力ある展示サービスの需要が高まり、魅力ある空間を実現するため、デジタルサイネージとして高画質な映像を表示し、映像を映さないときも空間に溶け込むような展示をしたいという要望が増えている。
同社はテレビやディスプレイで培ってきた高画質化技術を同製品に展開し。これにより、窓ガラスなどを高画質サイネージとして活用できる一方、透明時にはウィンドーの向こう側をクリアに見せることが可能になった。

【主な特長】

2017 01 30 panasonic21. 大きな透明ガラスに、高コントラストな映像表示を実現

1)外光吸収による高コントラスト化
従来から白濁系調光ガラスに映像を投影することは行われていたが、画質劣化を引き起こす外光の影響により、コントラストの高い画像を得ることが困難だった。
今回、特殊ポリマーとカプセルを入れた透明-白濁スイッチング層と、色調コントロール層から成る高コントラスト調光フィルムをガラスに内蔵。色調コントロール層は、スクリーンモード時には、外光を大きく吸収するため、画質劣化が非常に少なく、サイネージ並みの高コントラストな映像を、明るい室内環境でも得られるようになった。

2)設置環境ごとに画質の最適化が可能
色調コントロール層の透過率を、設置環境下の照度に合わせて調整することで、さまざまな明るさの室内環境においても、常に一定の高コントラスト映像表示が可能になった。明るい環境下でも黒の締まった映像が得られる一方、暗い環境下では小型のプロジェクターでもコントラストの高い映像を得ることができる。

2017 01 30 panasonic32. ショーウィンドーとして商品や展示物をクリアに見せることが可能

 透明モード時は、透明-白濁スイッチング層に電圧をかけることで、内部の液晶分子の配列に規則性を持たせ、光を直進透過させる。さらに色調コントロール層にも最大電圧をかけることで、高コントラスト調光フィルムの透過率を向上させる。加えて、ガラス表面に反射低減処理(ARフィルム貼合:オプション)を行うことで、不要な表面反射の抑制により、透過率約68%を実現した。これにより、ショーウィンドーとして、商品や展示物をクリアに見せることができる。

3. 大型映像システムとしての統合制御が可能

水平方向には複数枚の接合が可能なため、例えば横4.9m、縦2.75m、約221型(16:9)の大画面化も可能。
制御ボックスにより、透明モードとスクリーンモードの切替え、プロジェクターからの映像投射や、背面の展示用照明のON/OFF切替えを統合的に行える。


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