(株)スポーツセンシングと帝人フロンティア(株)は、スポーツおよびヘルスケア分野における革新的なウエアラブル製品の開発を目指して、このたび合弁により「帝人フロンティアセンシング(株)」を設立する。今後、革新的なウエアラブル製品を展開するリーディングカンパニーを目指して事業を展開していく。
スポーツ分野に特化した身体運動計測を主とするデバイスを中心に、無線通信技術とセンシング技術に強みを持つスポーツセンシングは、大学など各種団体のスポーツ選手向けにセンシング製品を展開する中、今後の成長を見越してウエアラブル市場への事業拡大を目指していた。
衣料用や産業用の繊維素材・製品を展開する帝人フロンティアは、新事業創出に向け、大学や公的機関、帝人グループのインフォコムと共同でスポーツ用途やヘルスケア用途などのウエラブル製品の研究・開発を進めているが、事業拡大を期してセンシング技術の強化策を検討していた。
これまでも両社は業務委託の形で連携してセンシングの開発に取り組んできたが、スポーツセンシングが有するセンシング技術と、帝人フロンティアが有する繊維製品の開発力を融合させることで、スポーツ分野およびヘルスケア分野でより革新的なウエアラブル製品の開発が可能であると判断し、このたび新会社を設立することとした。
新会社は、現在、帝人フロンティアが開発中のモーションセンシングウエアや圧電繊維ウエア、心拍・心電ウエアなどについて、実用化、製品化を推進していく。また、スポーツセンシングが培ってきたセンシング技術を活用し、スポーツ分野およびヘルスケア分野におけるウエアラブル製品を展開していく。
<新会社の概要>
社 名:帝人フロンティアセンシング(株)
本社所在地:福岡県福岡市南区向野2-2-1
設 立:2018年4月
資 本 金:50百万円
代 表 者:代表取締役社長 澤田泰輔 氏
従業員数 :8名
株 主:帝人フロンティア90%、スポーツセンシング10%
今後、帝人フロンティアの繊維技術と、スポーツセンシングのセンシング技術を融合・活用することにより、2020年に向けてスポーツ競技向けのウエアラブル製品の開発を推進するとともに、各競技において蓄積されたデータを活用して情報提供サービスを展開していく。帝人フロンティアの国内外の顧客に向けて、オフィスや工場の働き方改善などの課題に対応するウエアラブル製品の開発・販売を行う。高齢化社会において課題とされるリハビリや介護に活用できるウエアラブル製品を開発し、ヘルスケア分野に展開していく。こうした取り組みにより、2025年に帝人フロンティアセンシングとして売上高20億円、帝人フロンティアグループのウエアラブル事業として売上高100億円を目指す。
↧
【ウエアラブル製品】スポーツセンシングと帝人フロンティア、帝人フロンティアセンシング設立
↧