旭化成(株)の繊維事業本部では、宮崎県延岡市で進めてきた再生セルロース(キュプラ)長繊維不織布「ベンリーゼ」の生産設備の増設工事が完了し、2月1日から商業運転を開始した。
「ベンリーゼ」は、コットンリンター(※)を原料とする世界唯一の再生セルロース(キュプラ)長繊維不織布で、スキンケア、メディカル、工業・産業用ワイパー、資材・家庭用品など幅広い用途に向け国内外で積極的な事業展開を行っている。
近年、スキンケア用途等を中心に販売量が増加し、今後もさらなる需要の拡大が見込まれることから、設備の増設を決定し建設を進めてきた。なお、今回の増設によって「ベンリーゼ」の生産能力は年産約1500トン増加することとなる。
同社は、今後もグローバルなマーケットの拡大に応じて、繊維事業のさらなる設備増設と生産体制の高度化を進め、供給体制の強化を図っていく。
【増設の概要】
立地:宮崎県延岡市(旧エステル工場跡地内に建設)
生産品目:再生セルロース長繊維不織布「ベンリーゼ」
増設能力:年産約1500トン
工事期間:2015年12月着工、2017年2月竣工
※コットンリンター…綿花の種子を包む、うぶ毛状の短繊維