(株)日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡 隆史)は、3Dプリンティングによる試作モデル製作事業、3Dプリンター販売事業を行うSOLIZE Products(株)(本社:神奈川県大和市、代表取締役社長:後藤文男)が、HPの3Dプリンティングソリューション「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」を導入し、7月より日本HPと協力し、自動車や家電メーカー向けに補給部品の生産や管理に関するコンサルティングサービスを開始することを発表した。
自動車や家電メーカーなどは、廃番やモデルチェンジなどによる本体の生産終了後も、修理や交換用に補給部品を相当の期間にわたり提供する。そのため、メーカーは製品毎、モデル毎に異なる補給部品の金型や在庫を保管し、顧客からの注文に備えているが、多数の金型の管理コストやメンテナンス工数は業界における課題の1つとなっている。
SOLIZE Productsは、データ作成から材料選択、工法提案、品質管理およびエンジニアリングを含めた3Dプリント試作品技術支援サービスを提供している。
このたび、造形スピードとパーツ品質に優れたHPの3Dプリンティングソリューションを活用したコンサルティングサービスを日本HPと協力し開始する。補給部品を従来工法ではなく、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」で、オンデマンドで直接造形することにより、金型の管理コストやメンテナンス工数を大幅に削減することを目指す。
SOLIZE Productsは、補給部品の中から「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」による造形に置き換えが可能な部品を顧客と選定し、3Dプリンティングに合わせた最適設計を行った上で造形検証を行う。そして、日本HPの技術支援のもと、顧客と共同で最終製品への適用の実装検証を実施していく。その上で、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」での造形に置き換えが可能な部品については、SOLIZE Productsによる部品の造形受託や、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」の顧客への導入、運用サポートを提案する。
■「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」について
「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」は、既存の3Dプリンティングによる造形方式と比較して、最大10倍の造形スピード(*1)と半分のコスト(*2)で高い品質のパーツ(*3)を生産することが可能なため、設計から試作、製造までのものづくりに変革をもたらす可能性を秘めている。
■SOLIZE Productsからのエンドースメント 後藤文男社長
金型・木型の保管コストの課題に取り組むお客様が増え、3Dプリンターによる補給部品の直接製造の可能性についてご相談を多くいただいておりました。そのような中、このたび採用した「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」は、造形スピードが早いだけではなく、パーツ品質も高く、補給部品をはじめとする最終製品の製造装置として利用できると判断し、本コンサルティングサービスを開始することに致しました。
■SOLIZE Productsによる「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」を活用した補給部品の製造例
自動車のホイールセンターキャップの場合、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」では、16時間(後処理工程を除く)で480個のパーツ造形が可能となり、高い生産性を実現。
■「人とくるまのテクノロジー展」での展示
SOLIZE Productsは、7月11日(水)~13日(金)にポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2018 名古屋」に出展し、「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」で造形した様々なサンプルを展示する。 小間番号:126
*1 「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」と、販売価格10万~30万ドルのFDM(熱溶解積層方式)/SLS(粉末焼結積層造形)の造形速度の平均値の比較。2016年4月時点のHP社内における試験とシミュレーションの結果に基づく。試験変数:分量:HP Jet Fusion 3Dの造形スペースに対して20%密度のパーツと、対象製品における同じパーツ数との比較。パーツサイズ-30g当たりのレイヤーの厚み0.1mm/0.004インチ。SLSと比べ、「HP Jet Fusion 3Dファーストクーリングプロセッシングステーション」はパーツの冷却時間を短縮。FDMは、これに該当しない。
*2 「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」と、販売価格10万~30万ドルのFDM(熱溶解積層方式)/SLS(粉末焼結積層造形)のパーツコストの平均値の比較。2016年4月におけるHPの社内試験データと公開データに基づく。分析手法:メーカーが推奨するソリューション設定の標準的な価格とサプライ品の価格、メンテナンスコストに基づく。比較基準:1日当たり造形スペース1~2杯分のパウダーを週5日間、1年以上、メーカーが推奨する粉末の再使用率を利用して10%密度のパーツを30g造形した場合。
*3 ±0.2mm/0.008インチの寸法精度に基づき、サンドブラスト後に測定。以下の特性の機能を基にしている。引張強度45~50MPa、引張係数1600~1900MPa。PA12を使用したASTM標準テスト。材料性質については、hp.com/go/3Dmaterials (英語)参照。
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【3Dプリンティング】SOLIZE Products、補給部品管理のコンサルティングを日本HPと協力し開始
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