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【IJ】セイコーエプソン、長野県塩尻市にIJプリントヘッドの新工場が竣工

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 セイコーエプソン(株)は、2016 年秋より建設を進めていた広丘事業所(所在地:長野県塩尻市)内の新工場が竣工した。

 新工場は、エプソンの最先端のインクジェットプリントヘッド『PrecisionCore(プレシジョンコア)プリントヘッド』のコアとなる構成部品『PrecisionCore プリントチップ』の生産を行う。新工場は 2018年度内の稼動を予定しており、将来的には、エプソンにおける『PrecisionCore プリントチップ』の生産能力を現在の約3倍に拡大させる計画。

2018 07 10 epson

広丘事業所 新工場(9号館)外観

 エプソンは長期ビジョン「Epson 25」において、オフィスおよび商業・産業印刷を注力する事業領域と位置付けている。2017年度には、将来成長の核となるオフィス向けの高速ラインインクジェット複合機/プリンターを発売した。また、現在の成長ドライバーである大容量インクタンク搭載インクジェットプリンターは、エマージング地域に加えて先進国でも販売を拡大し、2018年度には前期比170万台増の950万台の販売を計画している。

 さらに、サイネージなどの商業分野、捺染やラベル印刷などの産業分野では、アナログ印刷からデジタル印刷への転換が進みつつあり、大きな市場成長が見込まれる。エプソンは商業・産業向けインクジェットプリンターの完成品ラインアップを強化するとともに、研究開発や生産体制の整備を進めている。

 新工場の稼動によって、これらの事業領域の拡大に伴って中長期的に増加するプリントヘッドの需要を支える生産体制を確立することができる。さらに、この生産能力を生かして、大判プリンター向けの『PrecisionCore プリントヘッド』の外販をグローバルで展開し、パートナーとともに、商業・産業領域におけるデジタル印刷へのシフトを加速させていく。

 なお『PrecisionCore プリントチップ』は現在、長野県の諏訪南事業所で製造しているが、新工場の稼動により2拠点体制となる。また新工場は、災害対策に優れた建物構造および設備を採用し、事業の継続性も強化している。

 そして、新工場は既存工場と比較してスペース生産性 20%増を計画し、工場内には研究開発機能も備えているため、生産技術などの開発を推進することで、プリントヘッドの品質や生産性向上においても重要な役割を果す。

■新工場の概要

名称 広丘事業所9号館
所在地 399-0785 長野県塩尻市広丘原新田80
機能 PrecisionCoreプリントヘッドの生産(前工程)および研究開発
竣工 2018630
建築面積 10,653m²
延床面積 46,915m²
建築構造 鉄骨造地下1階・地上5階建て
投資金額 255億円


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