ダウ・ケミカル(株)は、西日本豪雨の被災地の復興支援に向けて、特定非営利活動法人「A-PADジャパン(アジアパシフィックアライアンス・ジャパン)」と公益社団法人「Civic Force(シビックフォース)」の合同緊急支援チームに対して、ダウの包装技術を活用した給水袋2千袋を寄贈した。
この給水袋は、ダウの事業部門であるダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックの「PacXpertTM(パックエキスパート)」包装技術により製造された包装材であり、2千袋のうち千袋はダウ単独で、もう千袋はダウと(株)タキガワ・コーポレーション・ジャパンの連名により寄贈された。2千の給水袋は、西日本豪雨の被災地域に配布され、給水所から各家庭に水を持ち運ぶために役立てられる他、将来の災害に備えた緊急用在庫として活用されることが見込まれている。
「パックエキスパート」包装技術は、2016年4月に発生した熊本地震の被災地の復興支援および2017年7月に発生した九州地方の豪雨の際にも役立てられた。持ち運びに便利で柔軟な包装材であり、大容量の硬質プラスチック容器の代替として適している。袋の上部に取り付けられたキャップや、上下にある本体と一体化したハンドルにより、内容物の出し入れを正確かつ簡単に行うことを可能にする。中身が入っていないときは小さく折り畳むことのできる軟包装コンテナーであり、中身が入ると立方体形状になり自立する。また、中身が液体の場合は、内容物が減っても自立性を保つ。日本においては、共同印刷(株)お よびタキガワ・コーポレーション・ジャパンとライセンス契約を締結している。
ダウは、今回の給水袋の寄贈の他、西日本豪雨の被災地における緊急・復興支援のため、Civic Force へ3万ドルの支援金を寄贈した。Civic Forceは、この支援金を活用することで、被災地の避難所での緊急支援物資の配布、医療支援、今後は訪問看護や子どもの支援などを実施していく。
■A-PADジャパンについて
2015年11月に設立された特定非営利活動法人「A-PAD ジャパン(アジアパシフィックアライアンス・ジャパン)」は、アジア太平洋地域で災害が起きた際、NGO・企業・政府などが国境を超えて相互に協力する国際機関「A-PAD」の日本法人。災害が起きた際、一刻も早く一人でも多くの人命を救うため、日々トレーニングを積んだ災害救助犬・捜索救助チームが、医療従事者やパイロットなどと協力し「空飛ぶ医師団」の活動を展開する。
■Civic Force について
2009年1月に設立された公益社団法人「Civic Force(シビックフォース)」は、国内の大規模災害時に迅速で効果的な支援を行うためのNPO/NGO・企業・政府・行政の連携組織であり、災害時支援に必要な「情報」「人」「資金」「モノ」を組織内で共有・活用することで、円滑で効果的な支援を提供する。