Quantcast
Channel: NEWS
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7567

【医療用プロトタイピング材】Drake Medical Plastics、ソルベイのPARA押出成形丸棒供給

$
0
0

SnapCrab NoName 2019 6 17 13 12 9 No 00 R<米国ジョージア州アルファレッタ、2019年6月17日>ソルベイのIxef(r) ポリアリールアミド(PARA)の丸棒が世界規模で供給されるようになった。これはソルベイのチャネルパートナーであるDrake Medical Plastics社が提供するもの。高い剛性と強度、生体適合性、軽量を特徴とする医療用グレードのIxef(r) PARAから作られた丸棒は、正確な切削加工が可能であり、単回使用の整形外科向け手術用器具の外観プロトタイプを作成できる。Ixef(r) PARAの丸棒からの切削によって外観試作品が製作可能となることで、時間とコストが大幅に削減される。成形品形状が確定した後に、デバイスメーカーは射出成形によるIxef(r) PARAの成形品での機能特性の検討に集中することができる。
 現在ソルベイのIxef(r) PARAの押出成形丸棒を供給しているのは、医療用部材およびライフサイエンス分野に携わるDrake Medical Plastics社だけ。同社は19mm、30mm、77mmの3種類の直径のニュートラルグレー(Ixef(r) GS-1022/GY02)色の丸棒を提供していり。Drake Medical Plastics社は、同色以外にも7色の射出成形用耐ガンマ線着色のヘルスケア製品用Ixef(r) PARAも提供している。これらの材料は接触時間が24時間未満の暴露に限定されるISO 10993生体適合性について評価されており、米国食品医薬品局(FDA)のマスターアクセスファイル(MAF)へ登録されている。Ixef(r) PARAは高エネルギーガンマ線照射による滅菌法に適しており、これによる、外観や性能の大きな変化を起こさない。
 「当社では、ソルベイの高機能Ixef(r) PARAを押出成形した丸棒をポートフォリオに加えることになりました」と、Drake Medicalの社長、Steven Quance氏は述べている。「Ixef(r) PARAの丸棒によって、より効率的なプロトタイピングが可能になります。医療機器メーカーは開発コストを抑え、新しい単回使用の手術用器具などのデバイスの製品化までの時間を短縮できます。設計者は、最終製品を正確に表現した外観を有するプロトタイプを簡単に作成できます。Ixef(r) PARAのような最先端かつ高品質の丸棒を手早く入手することで、スピード、コスト、デザインの観点から、お客様の新たなプロジェクト目標に対応できるようになります」。
 単回使用の整形外科向け手術用器具において、射出成形のIxef(r) PARAは、欠点を生じることなく、従来のステンレス鋼に匹敵する性能を実現うる。この50%ガラス繊維強化樹脂は、機械的なひずみや応力に耐える優れた剛性、耐クリープ性、強度を備えている。同時に、金属に比べて最大450%軽量であるため、医療機器メーカーは手術用器具キットに含める器具数を増やすことが可能。もう1つの利点は、滑らかで樹脂分の多い表面となること。ガラス繊維が原因で手術用手袋が破れるリスクがなく、吸水率も低く抑えられる。デザインの観点では、グリップが向上する質感などIxef(r) PARAでは人間工学的な要素を、二次加工の必要なく採り入れることができる。
 「単回使用の医療機器のプロトタイピングには、これまで多大なコストがかかっていました。ソルベイとDrake Medical Plastics社は共同でこの問題に取り組んできました」と、ソルベイのSpecialty Polymers global business unitのsales development manager for Healthcareを務めるDebbie Prenatt氏は語る。「ヘルスケア向けIxef(r) PARA樹脂から切削加工が可能な丸棒を製造することで、Drake Medical社はデバイスの設計者向けに、従来の高価なプロトタイピングに代わる革新的なソリューションを提供できるようになりました。それに加えて、同じ樹脂を使用して、高速かつ大量の射出成形にスムーズに移行できるという利点もあります。医療機器分野のニーズに特化した長期的なパートナーシップを、今後も発展させていきます」。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7567

Trending Articles