リオ ティントは、第三者機関より責任持って生産されたとの認証を受けたアルミニウムを、主に水力発電にて操業するオーストラリアとニュージーランドの製錬所から提供することとなった。
これはAluminium Stewardship Initiative (ASI) より、リオ ティントのアムランとウェイパボーキサイト鉱山、ヤーワンアルミナ精製所、およびベルベイとニュージーランドアルミニウム製錬所へPerformance StandardとChain of Custody認証がこの度、付与されたことによるもの。
これにより、カナダでの事業が既に取得済みの認証に加えて、リオ ティントの世界的な供給網からASIアルミニウムを取引先向けに提供する能力が強化される。
ASI認証により、同社の取引先各社においては、同社から購入するアルミニウムが温室効果ガス排出から人権に至る各側面において、環境面、社会面、ガバナンス面での最高基準を満たして生産されたものであるとの裏付けを得たことになる。
リオ ティントアルミニウム部門CEOのアルフレッド・バリオス(Alfred Barrios)氏は次のようにコメントしている。
「今回の認証取得は、リオ ティントが世界中のお客様に対して、第三者認証を取得した、責任を持って生産されたアルミニウムの提供をさらに拡大するものです。これはリオ ティントが鉱山からメタルに至るまでの全プロセスで、責任あるアルミニウムの生産を推し進めるリーダーシップの継続を意味する動きであり、お客様各社が消費者からの持続可能な製品に対する需要の高まりに対応できることを可能にするものです」
また、ASI CEOのフィオナ・ソロモン(Fiona Solomon)氏は次のようにコメントしている。
「責任あるサプライチェーンを持つことは、生産過程における炭素の排出量を低下させるだけでなく、資源スチュワードシップから人権まで、全てのプロセスが最高基準を満たしていること意味します。ASIは、リオ ティントがアルミニウムの製造およびサプライチェーン全般に従事する各社に対して、ASI基準の採用を継続的に働きかけていること対し、深く感謝しております」
■リオ ティントについて
リオ ティントは、ASIの創設メンバーの一員として、顧客と様々なステークホルダーと一緒にアルミニウム業界に責任ある生産基準をパイオニアとして推し進めてきた。
リオ ティントは2018年、同社がオーストラリアのゴーブに有するボーキサイト鉱山やカナダのケベック州に有するアルミナ精製所、アルミニウム製錬所および鋳造工場を網羅する、ASIの「Chain of Custody」認証を取得した初のアルミニウム生産企業となった。その後、2019年には、同国ブリティッシュコロンビア州の生産工場も加わった。
リオ ティントはオーストラリアでアルミニウム、ボーキサイト、およびアルミナを統合した最大のアルミニウム生産者であり、ニュージーランドでは唯一のアルミニウム生産者。
ボーキサイトとアルミナは、電力と共に、アルミニウム製錬の主要な原料。ASIが要求するアルミニウム生産に伴う温室効果ガス排出の基準に基づき、同認証は水力発電にて操業するリオ ティントの製錬所、すなわちタスマニア州のベルベイとニュージーランドのティワイ・ポイントの両製錬所に限定される。ベルベイ製錬所はオーストラリア最大の再生エネルギー発電会社であるハイドロ・タスマニア・オーストラリアと電力供給契約を結んでいる。タスマニア州政府は2022年までに州内を100%再生可能エネルギー化することを目標に掲げている。ティワイ・ポイントに位置するニュージーランド アルミニウム スメルター(NZAS)は、厳しい市場環境やエネルギーコストに対応するため戦略的な見直しを行っており、関係機関・企業と交渉して競争力を回復すべく、ASI認証取得を含む最大限の努力がなされている。
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【アルミニウム】リオ ティントのオーストラリアおよびニュージーランドの拠点、責任を持って生産されたものとしてASI認証取得
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