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【特許侵害訴訟】Solvay、ディーゼルエンジン排気触媒材料でNeoに勝訴

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<ドイツ・ハノーバー 2018年1月15日>Solvayは本日、同社の自動車触媒材料の特許侵害訴訟において、Neo Chemicals & Oxides (ヨーロッパ) Ltd (以下「Neo」) に勝訴したことを発表した。マンハイム地方裁判所 (Landgericht Mannheim) はNeoに対して、ドイツ国内で酸化セリウム材料を供給したことで、ドイツ指定のSolvayのヨーロッパ特許1 435 338 B1 (以下「特許」) を侵害したという判決を下した。この Solvayの発明を含む触媒は、最新世代のディーゼルエンジンの酸化窒素排出量を最小限に抑える最先端技術であり、特許を取得した技術。
 裁判所は今回の判決で、Neoと同社の2人の取締役に対して、ドイツ国内での当該の特許侵害製品の提供、販売、使用、または輸入 (またはそれらを目的とした所有) を禁止した。裁判所はさらに、特許を侵害しているその酸化セリウム製品の過去の販売に関してNeoに損害賠償責任があり、特許侵害行為について説明責任があるとの判断を示した。Solvayの予備評価では、この件に関連する損害請求額が数千万ユーロ規模に達すると見込まれている。
 Neo側は特許の取り消しを特許裁判所に求めており、その判決を待つようにマンハイム地方裁判所に要請したが、地方裁判所は、特許取り消しの可能性は低いとしてNeoの要求を退けた。Solvayは現在、暫定的にその判断を実施している。Neoには、マンハイム地方裁判所の判決に対して控訴する権利があるが、控訴中は今回の判決が効力を持つ。
 希土類酸化物は、エンジン排気の有害ガスを削減することを目的として自動車触媒に使用される。大気環境基準が厳しさを増すなか、希土類酸化物はますます複雑化している。SolvayのOPtalys(r)とActalys(r)製品シリーズは、あらゆる種類の自動車触媒に適したソリューションを提供し、よりクリーンなモビリティに大きく貢献する。
 Solvayは、不正使用が疑われるケースに対して、知的財産権を積極的に行使する取り組みを行っている。同社はまた、英国指定の特許を侵害しているとして、英国特許裁判所でもNeoを訴えている。
 Neoは、Neo Performance Materials Inc.の間接完全所有子会社であり、カナダのトロントに本社を置き、トロント証券取引所における新規株式公開を2017年12月8日に終了している。


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