<米国ニューヨーク州ロチェスター、2018年1月9日発>コダックおよび同社とライセンス契約を交わしたWENNデジタルは、画像の著作権管理プラットフォーム「KODAKOne」と料金決済に使用できる仮想通貨「KODAKCoin」を立ち上げ、写真家と代理人による著作権管理の強化を支援していくことを発表した。
KODAKOneプラットフォームは、ブロックチェーン技術を活用した、暗号化されたデジタル元帳として著作権を管理し、写真家はここに新作を含めた自作品を登録して、このプラットフォーム内でライセンス供与できるようになる。また、KODAKCoinを使用すれば、参加する写真家は、作品販売後直ちにライセンス料を受け取ることができ、プロ、アマチュアを問わずブロックチェーン技術を使用した安全なプラットフォームで作品を安心して販売できるようになる。これはまさに画像の無断利用を追跡する「写真のニューエコノミー」というべきもの。KODAKOneプラットフォームは、KODAKOneシステムに登録された画像の知的財産権を監視し守るために、非合法的な使用を行うWebサイトを不断にスキャンする。ライセンスなしでの使用が発見された場合には、効率的にライセンス関連処理を行い、写真家が正当な支払いを受けられるようにする。
コダックの最高経営責任者(CEO)であるジェフ・クラーク氏は、「『ブロックチェーン』と『仮想通貨』は、テクノロジー業界の多くの人々にとって注目の流行語ですが、作品とその使用方法を管理するのに長年苦心してきた写真家にとっては、解決不可能と思われてきた問題を解決するための鍵となります」、また「コダックは、写真を民主化し、写真家にフェアな形でライセンス供与が行われる道を常に模索してきました。今回の技術は、これを実現する革新的で簡単な方法を写真家コミュニティに提供するものです」と述べている。
WENNデジタルのジャン・デネッケCEOは、「新しいプラットフォームを利用するにあたっては、写真家の作品と収入が安全かつ信頼のおける状態で管理されることが絶対条件になりますが、KODAKCoinがまさしくこれを実現しました。KODAKCoinはきわめて厳格なコンプライアンス基準に則り、安全な著作権管理プラットフォーム上で写真家に公正な支払いがなされるようするための『ニューエコノミー』の基盤を提供します」と述べている。
KODAKCoinの新規仮想通貨公開は2018年1月31日に開始され、米国、英国、カナダおよびその他の国の適格投資家を対象に行われる予定。この新規仮想通貨公開は、米証券取引委員会のガイドラインの下で証券トークンとして発行され、規則506(c)に規定されている登録義務免除の公開となる。
■WENNデジタルについて
WENNデジタルは、コダックと提携し、プラットフォーム「KODAKOne」および仮想通貨「KODAKCoin」を作成する。WENNデジタルは、独自のブロックチェーンの開発、ビッグデータ、著作権法、人工知能による画像認識、ライセンス供与後の収益化システムにおいて深い専門知識を有する経験豊富な開発・運営チーム。WENNデジタルは、ベルリンにあるデロイト・アナリティクス・インスティテュートおよびミュンヘンにあるデロイト・ブロックチェーン・インスティテュートと戦略的な提携関係にある。さらにWENNデジタルは、子会社のWENNメディア(30年の業歴を有し約2,500人のプロの写真家との協力関係を持つ)の市場における優位なポジションも活用する。WENNデジタルの実績ある著作権侵害管理システムは、現在世界中の写真家に収入をもたらしており、今後KODAKOneプラットフォームの第一段階の基礎となる予定。
↧
【画像著作権管理】コダック、WENNデジタルとの提携により、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォーム「KODAKOne」と仮想通貨「KODAKCoin」を立ち上げ
↧