BASF は、シンガポールのポリテクニック(科学技術を専門とする研究・教育機関/ Singapore Polytechnic)に、ニュートリション&ヘルス事業の技術アプリケーション研究所を新たに開設した。新設された Newtrition® Lab Asia Pacific は、アジア太平洋地域に広がる多様な市場に対して、適切な栄養を適切な人々に、適切なタイミングで提供できるよう、分析サービスと地域顧客との製品共同開発に注力をしていく。
BASF ニュートリション&ヘルス事業本部は、現在アジア太平洋地域で3つの研究所を展開している。中華圏の顧客をサポートする上海のニュートリション研究所とファーマ・テクニカル・センター、そして東南アジア市場のニーズに応えるインド・ムンバイのファーマ・テクニカル・センター。シンガポールの新アプリケーション研究所では、アジア太平洋地域の顧客をサポートし、該当地域におけるBASFの研究開発基盤を強化していく。
BASF グローバル・ヒューマン・ニュートリション・アンド・ファーマ・ソリューションズ担当副社長のフランソワ・シェフラー氏は次のように述べている。
「BASF はイノベーションにおいて、継続的なリーダーシップと貢献を発揮してきました。ヒューマン・ニュートリションとファーマ・ソリューションの両方で最先端の技術とノウハウを持っています。そしてそれらの強みは、ワンストップかつ科学的根拠に基づいた栄養ソリューションを提供し、お客様に対して有効性の高い製品とソリューションを充分に供給することを可能にしています」
また、BASFがSingapore Polytechnicにアプリケーション研究所を開設することは、今回が初となる。BASF のニュートリション&ヘルスの専門家がSingapore Polytechnicの研究者及び学生と連携し、革新的かつ科学的根拠に基づいたソリューションとコンセプトを研究して、地域の顧客に戦略的サポートを提供する。同研究所は、栄養補助食品、機能性食品および飲料といった最終製品に含まれる成分を検査するための、分析および性能を試験する設備を備えている。学生は、最新技術を利用した製品テストと研究を行うことによって、実践的な経験を得ることができる。
BASFヒューマン・ニュートリション・アジア太平洋地域ディレクターのティナ・ロウ氏は次のように述べている。
「Singapore Polytechnic と有意義なパートナーシップを結んで研究できることは光栄です。お客様へのサービスの提供と同時に、これからのニュートリション&ヘルス産業を発展させることができるのです。世界の人口は、2050 年までに 100 億人を超えると予想されます。そのためには、より少ないものから、より多くを供給しなければなりません。私たちはアジア太平洋地域の多様な市場と人々に向けて、適切な栄養を適切な人々に、適切なタイミングで届けることで、それを実践しようとしています。また、多様な人口動態を持つシンガポールは、アプリケーション研究所を設置して、地域のお客様にサービスを提供する点で、相応しい場所でもあります」
BASF のニュートリション・アプリケーション研究所のネットワークは、地域的な嗜好と文化的差異を充分に念頭に置いた上で、世界規模で各種サービスを提供していく。BASFは研究所で、マーケットセグメントに適した食品、飲料および栄養補助食品といった製品の共同開発を顧客と行う。
BASFは、栄養補助食品、食品および飲料に焦点を当てたニュートリション研究所を、ヨーロッパに4カ所、北米に1カ所、南米に1カ所所有している。
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【ニュートリション&ヘルス】BASF、シンガポールにアプリケーション研究所新設。アジア太平洋地域における基盤強化
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