三菱ケミカル(株)は、タイにある子会社の三菱ケミカルパフォーマンスポリマーズタイランド(Mitsubishi Chemical Performance Polymers (Thailand) Co., Ltd.)にて、2018年1月より、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)の製造を開始した。
同社の熱可塑性エラストマーは、「テファブロック」を基幹ブランドに、オレフィン系・スチレン系・ポリエステル系の各種エラストマーをラインナップに取り揃え、グローバルに事業を展開している。同社のTPSは、自動車・建材・電子部品・食品・医療などの幅広い分野で採用されており、これまで日本、中国、米国、欧州、ブラジルにて製造を行ってきた。
これまで、東南アジアについては、域外で製造したTPSを輸出する形で製品を供給していたが、近年、自動車・食品分野等を中心にTPSの需要が高まっており、今後も拡大することが見込まれている。同社は、こうした旺盛な市場要望に対応することを目的に、需要地により近いタイにおいてTPSの製造を開始することとした。これにより、タイにおける熱可塑性エラストマーの製造ラインナップが4ブランド(※)に拡充され、これまで以上に迅速で幅広いソリューションの提供が可能となる。
※従来、タイでは自動車エアバッグ用熱可塑性エラストマー「サーモラン」、架橋オレフィン系熱可塑性エラストマー「トレックスプレーン」、塩ビ系熱可塑性エラストマー「サンプレーン」の計3ブランドを製造
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【スチレン系熱可塑性エラストマー】三菱ケミカル、タイでの製造開始
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