ユニチカ(株)は、インドネシアにおけるナイロンフィルム製造・販売子会社であるエンブレムアジア(P.T.EMBLEM ASIA)(所在地:インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県、社長:川北俊一)に新工場を建設し、ナイロンフィルムの生産設備を増設することを正式に決定した。増設後の生産能力は、年産16500トンから年産26500トン(同社グループ全体では年産41500トンから年産51500トン)となる。
1.背景
同社は1968 年に世界で初めて同時二軸延伸法によるナイロンフィルムの商業生産化に成功し、ナイロンフィルム「エンブレム」は、国内トップシェアかつ世界トップレベルのシェアを誇るブランドとして展開している。現在、国内では宇治事業所(京都府宇治市)、海外ではエンブレムアジアにナイロンフィルムの製造設備をそれぞれ保有しているが、アジア地域を中心とした食品包装用途などの需要拡大により、いずれもフル稼働の状況が続いている。
今回のエンブレムアジアにおける新工場は、生産設備の増設のために、現在エンブレムアジアの所在地であるMM2100 工業団地内に建設する。また、生産設備の増設は、中期経営計画「“G”round20~to The Next Stage」におけるフィルム事業の主要施策で掲げている「海外生産体制強化に向けた投資実行」を実現することで、食品包装用途を中心としたグローバルマーケットの需要拡大に対応し、更なる事業拡大に向けて実施するもの。
2.新工場と設備増強の概要
(1)生産品目:ナイロンフィルム
(2)増設場所:エンブレムアジア(P.T.EMBLEM ASIA)
(3)所在地:インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県MM2100 工業団地内
(4)新工場土地面積:26180 m2(MM2100 工業団地内造成地を取得予定)
(5)投資額:約60 億円
(6)増設能力:年産10000 トン
(グループ全体で年産41500 トン→年産51500 トン)
(7)スケジュール:2020 年11 月稼働開始予定
3.エンブレムアジアの概要
(1)社名:P.T.EMBLEM ASIA
(2)所在地:T-3 MM2100 Industrial Town,Cibitung Bekasi,17520 Jawa Barat,Indonesia
(3)事業内容:ナイロンフィルムの製造・販売
(4)設立:1995 年11 月
(5)資本金:US$ 32400000
(6)社長:川北俊一