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【クリエーションセンター】BASF、2019年半ばにルートヴィッヒスハーフェンで開設。かつての防空シェルターを活用

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SnapCrab NoName 2018 5 21 12 22 48 No 00 R 検証済みの技術を組み合わせて新たなものを生み出す— BASFがルートヴィッヒスハーフェンで開設する初のクリエーションセンターで、まもなくそれが実現する。
 クリエーションセンターでは、新たな統合型のコンセプトのもと、BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部が製品ソリューションの開発におけるトップクラスの専門知識を1カ所に集結させる。最新の視覚化技術を活用して、アイデアを理想的なソリューションへとさらに迅速に変換できるようになり、顧客とパートナーの双方に大きなメリットをもたらす。新市場および新製品担当バイスプレジデントのギスカート・グリュック氏は、「クリエーションセンターはお客様にとって、当社の専門知識を備えたアプリストアのようなものです。ショールームとは違う柔軟かつクリエイティブな空間のなか、新たな方法によって当社の技術をお客様に体験していただける環境です」と述べている。クリエーションセンターの開設に向け、BASFは革新的な建築技術を活用して、BASFのサイト内にあるかつての防空シェルターの拡張を進めている。3月に建設工事を開始しており、外郭構造は秋に完成、2019年半ばにオープンする予定。また、BASFの他の拠点、東京(日本)、上海(中国)、ワイアンドット(米国)でもクリエーションセンターの開設を予定している。

designfabrikとUltrasimシミュレーションツール
 クリエーションセンターのコンセプトの中核を成すのは、実在する材料と最新デジタル技術の融合。また、顧客、市場、将来の動向に重点を置いている。BASFは既に、BASFのデザイナーが顧客と協力し、材料サンプルを使って新製品を開発することができるユニークな施設「designfabrik®(デザインファブリーク)」を開設しているが、建物の完成後は、クリエーションセンターに移転させる予定。今回のコンセプトには、BASFが開発したシミュレーションテクノロジーであるUltrasim®(ウルトラシム)も含まれている。これは実際のソリューションを仮想開発する際に使用されており、長年市場に定着しているツール。総合的なコンピュータ支援法と、最先端のアート視覚化テクノロジーおよび3Dプリンタで出力したサンプルコンポーネントを組み合わせることで、BASFは顧客やパートナーとの連携において新たな次元を切り拓く。

クリエーションセンターとスタートアップのHolo-Light社が連携
 BASFのシミュレーションの専門家たちは、スタートアップのHolo-Light社と協力し、シミュレーションの結果をホログラフィックオーバーレイとして三次元的に表示できるアプリケーションの開発を行っている。建物の部位や周りの家具などのインタラクティブな3D映像を表示させるのに、ミクストリアリティの眼鏡を使用することで、複雑な形状の把握や材料特性の特定が容易になる。今回の協業は、スタートアップと企業をつなぐイノベーションプラットフォーム、「STARTUP AUTOBAHNプロジェクト」をきっかけに始まった。Holo-LightのCEOであるフロリアン ハスピンガー氏は、「今回共同開発したアプリケーションにより、BASFの作業プロセスを大幅に最適化することができます。私たちは新たな形の情報処理、コミュニケーション、インタラクションを、ミクストリアリティによって提供します」と述べている。また、グリュック氏は「Holo-Lightとの提携は、BASFが若い企業とも成功できることを示しています。私たちは新しいクリエーションセンターにおいても、こうした力を活用していきます」と述べている。

建造物に関する情報
 1辺当たり22mの立方体の構造物が、シェルターの上に建てられる予定。建物は2階建てで、面積は約1,000平方メートル。この建物の一部にはステアタワーおよびエレベーターでアクセスすることになる。カーテンウォールは有機形状で構成され、光と影が交差する魅力的なビジュアル効果を取り入れている。ファサードは、ネットワーク構築のコンセプトと、プラスチック材料の世界を反映させたものになる。


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