Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の国内総代理店であるアールエスコンポーネンツ(株)は、特定無線設備の技術基準に適合した「Raspberry Pi 3 Model B+」の販売を6月27日から開始した。 「Raspberry Pi 3 Model B+」(RS品番:137-3331)は、ラズパイシリーズの普及モデルRaspberry Pi 3 Model Bの後継。基本性能の向上に加え、SDカードが不要なネットワークブートや、イーサネットケーブルで電源供給できるPoE(Power over Ethernet)に対応。SDカードに起因するトラブルを回避でき、コンセントのない環境への設置や、OSの一元管理が可能になり、業務用IoTモジュールや教育機関におけるシンクライアント運用の簡素化・効率化も実現する。
プロセッサは、放熱性能が改善されたBroadcom製BCM2837B0を搭載し、CPUクロックは、1.4GHzで旧モデルより10%以上アップしている。BCM2837B0は、64-bit ARM v8 命令セット対応ARM Cortex-A53プロセッサコアクラスタ実装のクアッドコアプロセッサで、マルチメディア機能は、旧モデルと同じH.264、MPEG-4 decode (1080p30)、H.264 encode(1080p30)、OpenGL ES 1.1、2.0 graphics対応。また、LPDDR2 SDRAM メモリ1GB、および、Cypress Semiconductor製の最新の無線チップを搭載し、有線LAN通信速度は最大300Mbpsに強化。
2.4GHz/5.0GHz デュアルバンドWi-Fi IEEE802.11acや低消費電力通信モードBLE (Bluetooth Low Energy) のBluetooth 4.2が利用できるようになっている。
従来通りの基板のフォームファクタ(85 x 56mm)に、40ピンのGPIO (General Purpose Input Output) 、4つのUSB2.0ポート、HDMI、MIPI DSI、CSI ディスプレイ、カメラポート、ステレオ出力、ビデオポートを実装し、既存の周辺機器やケースを利用できる。
Raspberry Piは、教育用途向けに普及してきたが、昨今、IoTセンサモジュール、製造ライン監視、デジタルサイネージなど、業務用途の利用がグローバルで拡大している。
Raspberry Pi 3 Model B+ は、現在英国で生産されており、アールエスコンポーネンツを通じて世界中で販売される。今後は、RS国内モデルの販売も予定されている。
■Raspberry Pi 3 Model B+ の購入情報
Raspberry Pi 3 Model B+(150個Bulk品) RS品番: 137-3332 638,315円(税抜)
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【超小型PC】アールエスコンポーネンツ、ラズパイ最新モデルRaspberry Pi 3 Model B+の国内販売開始
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