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【デジタル印刷】ロンド社、ハイデルベルグのプライムファイア106導入

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  ハンブルグにある国際的企業コーバーグループでバーゼル(スイス)近郊のアルシュヴィルにあるロンド社は、薬品パッケージの領域では世界で初となるプライムファイア106のベータテストを行った。  パッケージスペシャリストの“サプライ オンデマンド ソリューション”の最後のピースとして、ハイデルベルグ社のデジタル印刷システムが、2018年4月からロンド社に導入されていた。「薬品業界のトレンドは、異なる言語や国別版の増加、薬品のさらなる短納期化、パーソナライズされた薬品のニーズへの対応などによって、かつてないほどの少部数化、短納期化に向かっています」と、ロンド社のCEO、ヨアヒム・ホルツ氏は述べている。「私達の生産は、すべて2次包装のパッケージです。工程の自動化とITの統合を通して、クライアントに対してジャストインタイムのサービスを提供し、そうすることによって、彼ら自身のサプライチェーンを最適化することを手助けしています」。
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ロンド社の“サプライ オンデマンド ソリューション”
 ロンド社は、昨年春にドイツで開催されたインターパック以来、“サプライ オンデマンド サービス”を提供してきた。ほぼ1年の間、毎週、とても短い納期で大量の折り箱の注文をキーとなる薬品会社の顧客に供給してきた。
 ロンド社は、独自のワークフローを自動化し、クライアントとERP統合を最適化した。  1週間に満たない納期で安定した高品質な製品を少ないバッチサイズで提供するというゴールは、従来のオフセット印刷と最適化された仕事の準備とポストプレス工程によって、すでに達成された。その達成のために、印刷には、コーティングユニット付の両面印刷機「スピードマスターXL105」の10色機が使われている。
 ロンド社の“サプライ オンデマンド ソリューション”は、薬品業界内のクライアントに“トータルコストオブオーナーシップ”、つまり、総保有コストを減らすことにも貢献している。要求された数量を正確に納品することは在庫費を削減し、ロンド社が充填会社に直接納品する場合などは、クライアントは完全に在庫費を節約することが可能。さらに、クライアントは必要のなくなったパッケージを廃棄するコストも必要なくなる。  緊密なITの統合が、管理部門においても大きなコスト節約となっている。  品質工程では、ロンド社は、非常に厳しいGMP(Good Manufacturing Practice/医薬品および医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)に従って、クライアントの受け入れ検査を行うことが可能。これにより、薬品会社でのステップは最小限に留めることが可能。これらすべてを含めると、トータルサプライチェーンコストの最大50%はクライアントサイドでも削減することができる。
 パッケージを非常に短い納期で納品することは、薬品会社に彼ら自身の納期を短縮することにも役立っている。言うまでもなく、営業サイドにとっても計り知れないベネフィットをもたらす。
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デジタル印刷の強み
 「私達は、クライアントそれぞれのニーズにあった製品の開発、そして、イノベーションを大切にしています」とロンド社のビジネスプロセスマネージャーのハンスーペーター・ジュースラック氏は説明する。「オフセット印刷は、パーソナライゼーション、ひとつだけのパッケージなどと言われると、限界があります。私達は、過去4年間多くのシステムのテストをしてきました。drupa2016で初めてプライムファイア106を見て、様々なテストをした結果として、この機械を選択しました」。
 プライムファイア106は、B1フォーマットサイズの最初のパッケージ印刷のためのインダストリアルデジタル印刷機。そして、だからこそ、70×100のサイズにおいてスピードマスターを完璧に補完する機械。 最も低いコストで1個から薬品のパッケージを生産する可能性と同様に、プライムファイア106は、パッケージ印刷をしながら、シリアルナンバーのようなバリアブルデータを印刷する能力もアピールできる。
 「パッケージにとって最適なサイズであるという事実に加えて、決定的なことは、ハイデルベルグが、長期にわたって信頼できるパートナーであるということ」とロンド社のオペレーションディレクター、ヨルグ・オズワルド氏は言う。
 「薬品業界では、高い信頼性と品質標準を共有するお客様とサプライヤーとの関係がとても大切です。モットーは、安全、安全、そして、安全です」。このことを念頭において、プライムファイア106の開発プロジェクトには、EU模倣品防止指令のもとで模倣品を回避するためのカスタムシリアルナンバーを印刷することも含まれている。このプロジェクトは2019年に現実される。
 プライムファイア106は、ロンド社の生産現場において、スピードマスターXL105のすぐ横に設置されている。「両システムがお互いに別々の強みを持っています。それが、お客様のベネフィットとなります。プライムファイア106は、少部数、そして、バリアブルデータの仕事を、そして、スピードマスターXL105はロングランの仕事に最適です」とジョバンニ・デルーカ氏はコメントしている。「ハイデルベルグの色に関する豊富な専門性は、一般の消費者の方にはわからないような違いでも、薬品業界では必須です」とも。

ロンド社-薬品業界にとって力強いパートナー
 ロンド社は薬品業界のためにパッケージソリューションを開発し、製造している。
 標準と特殊折り箱に加え、システムソリューションとサービスを提供している。生産は、スイス、チェコ、アメリカ、そして、プエルトリコで行っている。世界中のロンド社の600人の従業員が、20億以上の折り箱とインサートを毎年生産している。ロンド社は、国際的なテクノロジーグループ コーバー社の薬品システム部門メディパックシステムズの一部。コーバー社は、140以上の生産、サービス、販売会社で、世界をリードするテクノロジーカンパニーを束ね、約12,000人の従業員で26億ユーロの売り上げを達成している。


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