(株)クレハは、8月22日、いわき事業所(福島県いわき市)において、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF:Polyvinylidene fluoride)増強設備の竣工式を開催した。
同社グループは、現在PVDFの製造設備として、いわき事業所に4,000トン/年、呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(中華人民共和国江蘇省常熟市)に5,000トン/年の設備を有しているが、今回の2,000トン/年の増強により合計11,000トン/年の能力を持つこととなった。
今後の世界的な自動車電動化に伴うリチウムイオン二次電池(以下、「LiB」)市場の拡大により、バインダー(正極材をアルミ箔に、負極材を銅箔に塗布するときに使用する接着剤)として使用されるPVDFの需要は大きく増加するものと見込まれる。クレハグループではLiB用バインダー市場でトップクラスのシェアを有しているが、今後も高品質な製品を安定的に供給できる体制を継続的に整え、拡大する需要に対応していく。
<PVDF増強設備の概要>
増設規模:2,000トン/年
投資額:47億円
試生産開始:2018年9月
商業生産開始:2019年1月
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【PVDF】クレハ、フッ化ビニリデン樹脂増強設備の竣工式開催
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