ローランド ディー.ジー.(株)は、Tシャツやポロシャツ、トートバッグなどの綿製品へ直接印刷ができるガーメントインクジェットプリンター「VersaSTUDIO(バーサスタジオ)BT-12」を2019年4月に発売する。
2003年の「SP-300」発売以降、Tシャツやオリジナルグッズなどを製作する生産工場に、多くの同社インクジェットプリンターが導入されてきた。そして近年では、ユーザー自身のデザインを店頭で印刷するサービスの需要が急速に高まりつつある。そのような市場の要求にこたえるため、新しい事業で企画した製品が、同社初のガーメントインクジェットプリンター「VersaSTUDIO BT-12」。
VersaSTUDIO BT-12(画像上部)は、簡単操作で綿素材*に直接印刷ができるA4サイズのプリンター。Tシャツ、トートバッグ、インテリアグッズなど、さまざまなアイテムに写真やイラスト、文字を直接プリントしてオリジナルグッズを製作できる。コンパクトサイズで購入しやすい価格設定は、設置場所も選ばず少ない初期投資で気軽に導入できる。そのため、ショッピングモールやキオスク、アパレルショップなどスペースが限られる店舗への設置だけでなく、ホテルや観光地、さらには人が集まるイベント会場などにも簡単に持ち運びが可能。
* 綿の混紡率が50~100%の生地に印刷可能。
また、別売のデザイン&プリントマネジメントソフトウェア「cotodesign(コトデザイン)」と接続することで、デザインデータの作成から商品への印刷、販売までのオペレーションをトータルにサポートできる。これにより、商業施設で新しいビジネスチャンスを広げるアイテムとして、店舗の集客などに貢献する。さらに、cotodesignは同社他製品にも対応*しているため、より幅広い用途や場面での活躍が期待できる。
* cotodesignの対応機種は、「VersaSTUDIO BN-20」「VersaUV LEFシリーズ」「Laser Decorator LD-80」
VersaSTUDIO BT-12の特長は次の通り。
(1)導入しやすいエントリーモデル
本体と仕上機(画像下部)のセット価格で352,000円(税抜)と初期投資が少ないため、これまでプリンターの導入を迷っていた人や、これから新しい事業に取り組みたいと考えている人でも気軽に導入できる。
(2)簡単で使いやすい安全設計
専用オペレーターがいなくても店舗スタッフやユーザー自身で簡単に印刷ができるように設計されており、わずか10分ほどで完成する。また、インクを定着させるための仕上機は安全なカセット式を採用しており、誰でも安心して使える。
(3)コンパクトな筐体設計
本体サイズは399mm(幅)×760mm(奥行)で、プリンター本体のコンパクトな設計に加え、オプションの仕上機を重ねて設置できるように開発。これにより、従来必要であった仕上機の設置スペースを削減でき、限られた場所での運営が必要な店舗やイベント会場でも活用できる。
(4)標準付属の「Roland Design Software」
誰でも簡単にデザインを作成できる「Roland Design Software」を標準付属。直感的な操作性は、迷うことなく自分だけのオリジナルデザインの作成を実現。
(5)デザイン&プリントマネジメントソフトウェア「cotodesign」との接続で広がるビジネスチャンス
別売のcotodesignは、BT-12だけでなくプリント&カット機能搭載の小型プリンター「VersaSTUDIO BN-20」やオリジナルグッズを製作する事業者に広く活用されているフラットベッドタイプのUV-LEDプリンター「VersaUV LEFシリーズ」、箔転写加飾をデジタルで実現する「Laser Decorator LD-80」に接続可能。これにより、商品に付加価値をもたらすだけでなく、ユーザーに魅力的な購買体験を提供することができ、店舗の集客や話題性の向上が期待できる。
<主な仕様>
製品本体
製品名 :VersaSTUDIO BT-12
標準価格 :282,000円(税抜)
外形寸法/重量:399(幅)×760.3(奥行)×292.5(高さ)mm(動作時)/約24kg
印刷可能範囲 :標準サイズトレイ(291mm×204mm:A4相当)、スモールサイズトレイ (204mm×142mm:A5相当)
印刷解像度 :最大1,200×1,200 dpi 相当
販売目標台数 :発売後2年間で2,000台(国内・海外の合計台数)
発売日 :2019年4月3日(水)
<オプション 仕上機>
型番 :HB-12
標準価格 :70,000円(税抜)
外形寸法/重量:419(幅)×675(奥行)×235(高さ)mm/約16.5kg
発売日 :2019年4月3日(水)