米国ハワイ州ホノルル市にある、従業員所有のエドワードエンタープライズ社は、会社の生産を拡大するための合理的なソリューションとして、2台のバーサファイアCM（日本では未発売）と1台のバーサファイアEP（画像参照）、合計3台のハイデルベルグのデジタル印刷機を導入した。
大きな品質の向上
デジタル印刷機の入れ替え導入にあたり、エドワードエンタープライズ社は、そのニーズを満たす完璧な機械を見つけるため、市場にあるすべてのデジタル印刷機を検討した。
新しいトナー方式と解像度4700×2400dpiで印刷されることで、バーサファイアEPは、他のデジタル印刷機に比べ、品質、色の再現性において抜き出ていた。エドワードエンタープライズ社の営業副社長であるサンフォード・モリオカ氏によれば、「以前バーサファイアを見た時には、私たちが求める色のバリアブルデータ印刷のニーズのための基準をみたしていませんでした。今回バーサファイアEPを見た時、その品質とスピードの向上には完全に驚かされました。さらにそれが、ハイデルベルグによって支えられているということを知ったことは、私たちにとって大きな勝利でした」と、語る。
最高毎分135ページでのスピードで、バーサファイアEPは470g/ｍ2用紙をはじめ、他の様々な用紙に印刷をすることができる。モリオカ氏によれば、「バーサファイアEPは、以前使用していたデジタル印刷機に比べ、より多くの用紙を使用することができるため、より柔軟性を私たちに与えてくれます。市場にある他の機械よりもリーズナブルで、かつアウトプットもより多くなりました」と述べている。
このデジタル印刷機には、高精度のインラインレジストレーションを含むさまざまな先進的なテクノロジーが装備されている。インラインレジストレーションは、1枚1枚の用紙を制御し、自動的に見当を合わせる。加えて、バーサファイアEPのカラーホーミングシステムは、見当のターゲットを測定し、情報を機械にフィードバックし調整することで、自動的にエンジンをカラーキャリブレートする。これによりバーサファイアはすべての印刷会社にとって簡単に使用できる機械となっている。
コスト効率の高いバリアブル印刷
エドワードエンタープライズ社は、前のデジタル印刷機がリプレースの時期に達していたために、新しいモノクロのデジタル印刷機を必要としていた。1分間に135の絵柄まで印刷することで、2つのバーサファイアCMはエドワードエンタープライズ社が1200×4800dpiの品質で印刷しながらも、アウトプットをより向上させることを可能にした。バーサファイアCMは、1つのトレイに8850枚という用紙容量で、安定した生産と高い稼働率を提供している。
2台のバーサファイアCMは主にバリアブル印刷にフォーカスし、ハイデルベルグの枚葉印刷機スピードマスターXL75、スピードマスターSM52、そして、スピードマスターCD102を補完するだろう。モリオカ氏によれば、「通常、ロットが大きい場合は、同じ情報の部分は枚葉印刷機で印刷し、パーソナライゼーションが必要な部分をバーサファイアCMで印刷します。この方法が私たちにとって、モノクロのバリアブル印刷をするのに最もコスト効率がよい方法です」と話す。
ハイデルベルグ製品を100％使用しているエドワードエンタープライズ社は、プリネクトとサフィラ印刷必需品も使用している。また、イージーグルアー100、フォルダーグルアーとポーラー115高速断裁機も所有している。すべてをハイデルベルグに任せることで安心感を得ていると言う。「すべてが同じワークフローにあるので、デジタルであろうとオフセットであろうと、ここでの生産フローは非常にスムースです」とモリオカ氏は言う。「ハイデルベルグによって、すべてサポートされ、毎日の私たちの力に自信を与えてくれています。今私たちは、完全に1社に頼ることができ、それこそが私たちにとって重要です」。
■エドワードエンタープライズ社について
1969年に設立のエドワードエンタープライズ社は、ハワイで最大の商業印刷会社。従業員がオーナーであるこの会社は、伝統的なオフセット、デジタル印刷、eメール、そして、ウェブベースのメディア等、多くの選択肢を持っている。エドワードエンタープライズ社はデータベースマネジメント、ダイレクトメール、マーケティングサポートサービスも提供している。会社は、これらの選択肢を顧客が統合管理するのを手伝い、効率的、効果的にコミュニケーションをすることを助けている。