大日本印刷(株)(DNP)は、各種ラベルや荷札(タグ)へのバーコード印字などに最適な溶融型熱転写のインクリボン(*1)のラインナップに、レジン(樹脂)を主成分とし、多種の素材に対応する汎用性と高い耐久性をバランスよく兼ね備えたVシリーズを立ち上げ、シリーズ最初の製品として「V300」を2019年4月中旬から順次、日本国内及びグローバルで発売する。
【V300の特長】
レジンの耐久性はそのままに、近年増加傾向にある多様な素材にも印字可能な、より汎用性の高いインクリボン。
(1)高い汎用性:レジンタイプのインクリボンで一般的に用いられるPET(ポリエチレンテレフタラート)に加え、従来印字が困難だったPP(ポリプロピレン)や、コート紙などへの印字が可能。
(2)高い耐久性:アルコール成分や油分などにも高い耐久性を発揮する(*2)。
(3)高い印字感度:印字に必要な熱量を従来製品(*3)と比較して最大20%削減し、プリンターのサーマルヘッドの負荷を軽減するとともに、高速印字を実現した(*4)。
【Vシリーズの今後の展開】
Vシリーズのブランドメッセージとして「汎用性の集大成」を意味する「VERSATILITY DEFINED(ヴァーサティリティ ディファインド)」を定め、今後も、広範なラベル印字適性を維持しつつ、耐久性などをさらに高めた製品の開発に取り組む。また、ラベル・タグのメーカーとも協力し、Vシリーズのインクリボンを提供できる産業・用途を拡大していく。
*1 DNPは1980年代からラベルやタグなどへの印字が可能なサーマルプリンター用溶融型熱転写のインクリボンを提供し、物流・包装材料、電子機器や自動車の部品、医薬品などさまざまな用途に利用されている。詳細http://www.dnp.co.jp/imaging/tr.html
*2・*4 DNP調べ
*3 同社製品R300