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【コンタクトセンサー】ユポ・コーポレーション/ヤマハ/小林理学研究所、合成紙ユポを使用したエレクトリック・アコースティックギター向けを共同開発

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  (株)ユポ・コーポレーションは、合成紙「ユポ」の長年の研究開発で培われた「空孔制御技術」により、ミクロボイドの形状・配置を最適化し、かつ特殊な帯電工程を経ることでミクロボイド壁面が帯電し、「ユポ」が薄くてやわらかく、かつ耐久性を持つ集音感度の高い圧電素子となることを見出し、2013年より、ヤマハ(株)、(一財)小林理学研究所の3社共同で、実用化に向けた研究開発を開始し、この度、「ユポ」を使用したエレクトリック・アコースティックギター向けコンタクトセンサーを開発した。
 この製品は、2019年5月25日に新製品としてヤマハより発売される、アコースティックギター「FG/FS Red(レッド) Label(レーベル) シリーズ」のエレクトリック・アコースティックギターモデル「FGX/FSX」に採用される。
 今後、ユポ・コーポレーションは、ユポの圧電特性の研究開発を継続し、新たな圧電センサーへの応用も検討していく。
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■エレクトリック・アコースティックギターについて
 エレクトリック・アコースティックギターは、アコースティックギターに「ピックアップ」という、弦の振動と音を拾う装置を内蔵することによって、エレクトリックギターのようにアンプに繋いで大きな音を出すことができる。
■共同開発したコンタクトセンサーについて
 共同開発したコンタクトセンサーは、弦や本体の振動を電気信号に変換する圧電素子に、新しく開発した「圧電特性を有するユポ」を使用している。薄くて柔らかい素材特性を持つユポを使用することで、同センサーは、セラミックを圧電素子とした従来のセンサーと比べ、高感度かつ広帯再現性を有し、ギターの演奏で生じる楽器本体の振動をより忠実に電気信号へと変換できるようになった。同センサーをピックアップとして搭載したエレクトリック・アコースティックギターは、従来のピックアップでは拾いきれなかったサウンドホールから出る弦振動のまとまり、一弦ごとの余韻、フィンガリング時のタッチ感、高音域の倍音成分によってもたらされる空気感や繊細な音を再現し、アコースティックギターを生音で弾いている時の感覚を呼び起こす。
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■合成紙ユポについて
 ユポは、ポリプロピレン樹脂と無機充填剤を主原料とする、耐久性や耐水性に優れたフィルム法合成紙。ユポは、国内外で多数の特許を取得する独自製法(二軸延伸フィルム成形法)により、無数の微細な空孔(以下「ミクロボイド」)がその表面及び断面に付与されており、このミクロボイドにより、紙の特性である「不透明度」や「印刷・筆記適性」を実現している。


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