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【建装材印刷】凸版印刷、ドイツINTERPRINT社を買収

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 凸版印刷(株)は、Wrede Industrieholding GmbH&Co.KG(本社:ドイツ・アルンスベルク市、会長:Thomas Wrede、以下 WREDE)の100%子会社で、建装材印刷事業を展開する Interprint GmbH(本社:ドイツ・アルンスベルク市、以下 INTERPRINT)の株式譲渡契約を締結し、100%子会社化することを決定した。今回の買収は 2019 年 12 月までに買収手続きを完了する予定。
 凸版印刷は今回の買収により、建装材印刷分野において世界有数のプレーヤーとなり、グローバル市場における建装材事業をより一層強化していく。

2019 06 24 toppan

INTERPRINT本社デザインセンター(ドイツ・アルンスベルク市)

■買収の背景/目的
 凸版印刷はグローバルな事業展開の加速を重要な経営課題と位置づけており、海外売上高比率 30%を目指して様々な分野においてビジネス展開を進めている。建装材事業については 1956 年から日本国内での事業をスタートし、1970 年代からは海外にも営業拠点を設置。高機能技術開発力と高意匠デザイン開発力を武器にグローバルな事業展開を行っている。アメリカにおいては、1988 年に自社の建装材印刷工場 Toppan Interamerica Inc.を設立(ジョージア州/これに加えて、2012 年にはペンシルベニア州に第二工場を獲得)している。2017 年には欧州初の製造拠点 Decotec Printing S.A.(スペイン)を買収し、海外での製造・販売体制を強化してきた。
 一方のINTERPRINTは、1969年に創業し、ドイツのアルンスベルク市に本社を置く世界有数の建装材印刷メーカー。「グローバルに考え、ローカルで行動する」という哲学のもと、約1300人の従業員と、ドイツ、アメリカ、ポーランド、マレーシア、中国、ロシア、ブラジルに生産拠点を保有している。今回の買収を通じて、凸版印刷は INTERPRINTとの協働により、持続可能で革新的な建装材ソリューションをグローバルに提供していく。

期待されるシナジー
 買収完了後の相乗効果としては以下を期待している。
1) 建装材ソリューション事業におけるグローバルプラットフォームの確立
 凸版印刷とINTERPRINT両社の海外生産能力と販売ネットワークを組み合わせることにより、建装材ビジネスのグローバルプラットフォームを確立し、地産地消体制を推進する。
2) 技術交流・共同開発を通じたソリューション力の向上・最大化
 相互のデザイン開発力、グラビア/デジタル印刷技術、及び販売ネットワークを活用して、グローバル市場でのソリューション力の向上を通じた販売拡大を目指す。
3) 生産シナジーの実現
 生産ノウハウの共有により生産性の向上および生産能力の最大化を図っていく。
 なお、今回の買収では、凸版印刷においては三菱UFJモルガン・スタンレー証券が専任ファイナンシャルアドバイザーを務め、ベーカー&マッケンジー法律事務所が専任法務アドバイザーを務めている。一方、WREDEにおいては、Roland Bergerが専任フィナンシャルアドバイザーを務め、Gleiss Lutzが専任法務アドバイザーを務めている。

対象会社の概要

取得する企業の名称

Interprint GmbH

本社所在地

ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州アルンスベルク市

主要取締役

CFO イエンツ・バウアー
CSO ホルガ—・デツァイア
COO ロベルト・ビアフロイント

事業内容

建装材用化粧シート製造・販売

主要拠点

製造拠点:
ドイツ・アメリカ・ポーランド・マレーシア・中国・ロシア(2)・ブラジル
営業拠点:
イタリア・スペイン・南アフリカ共和国・トルコ

純資産

164百万ユーロ (約205億円) 1ユーロ=125円換算

売上高

350百万ユーロ (約438億円) (2018年12月末現在)

株式取得日

2019年12月までに手続き完了予定

株式取得比率

100%


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