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【ポリオレフィンフォーム】積水化学工業グループ、中国無錫市で自動車内装用の生産ライン稼働開始

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 積水化学工業(株)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:清水郁輔)傘下の連結子会社、積水映甫高新材料有限公司(本社所在地:江蘇省無錫市、英語表記:SEKISUI YOUNGBO HPP(WUXI) CO.,LTD.)において、2019年5月より生産・販売を開始した。
 積水映甫高新材料有限公司は、2017年4月に自動車内装向けポリプロピレン(PP)フォームの生産を主とする会社として中国政府から会社設立の認証を受けた*1。PPフォームは自動車内装の下地材として使用され、高いクッション性や成形性などの機能を有する高機能フォーム。中国における自動車への顧客ニーズの高級化を背景に、高機能フォームへの需要が急激に高まっており、当初の計画を2カ月前倒しして生産・販売を開始した。
 同ラインは、環境規制の厳しい中国で工業用排水ゼロ工場として運営している。また今後の増産を見込み、工場レイアウトは追加の生産ラインを複数導入可能な設計となっている。
 7月16日には、現地で開業式を開催した。式典には、中国政府、銀行関係者などを招き、積水化学工業の関係者を含めて約80名が参加した。
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■ポリオレフィンフォームおよび積水化学工業のフォーム事業
 ポリオレフィンフォームは、ポリオレフィン(ポリエチレンやポリプロプレン等)を加熱発泡させた軟質な発泡体。積水化学工業は、世界で初めて電子線による架橋*2方法を発明したパイオニアで、同生産方式による断熱・耐熱性、加工性、耐久性などに優れた独立気泡の架橋ポリオレフィンフォームを中心とした様々なフォーム製品を生産・販売し、架橋ポリオレフィンフォーム市場で世界トップシェア*3を誇る。
 積水化学工業グループのフォーム製品の用途は非常に幅広く、自動車をはじめ、家電やモバイル端末などのエレクトロニクス、建築など様々な分野で使用されている。また、フォームは需要地生産が基本であるため、積水化学工業グループは、世界各地に10箇所のフォーム生産拠点を有している。
■積水映甫高新材料有限公司の概要
社名:積水映甫高新材料有限公司(英語表記:SEKISUI YOUNGBO HPP(WUXI) CO., LTD.)
事業内容:架橋ポリオレフィンフォームの製造・販売
所在地:江蘇省無錫市錫山区聯福路1219号
設立:2017年4月
資本金:24百万USドル
代表者:総経理 杉山敬信
従業員:37名
■生産ラインについて
所在地:江蘇省無錫市錫山区聯福路1219号(本社と同敷地内)
土地面積:22,000m2
建屋面積:7,500m2
投資額:約25億円
生産品目:架橋ポリオレフィンフォーム
生産開始:2019年5月
*1 2017年3月24日プレスリリース「中国無錫市に自動車内装用ポリオレフィンフォーム生産会社を設立」参照
*2 架橋…分子間を結合させること
*3 2018年度積水化学工業調べ

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