(一社)日本印刷産業連合会(JFPI)グリーンプリンティング認定事務局は、大阪府印刷工業組合と共催で2019年9月5日にGP工場認定取得のための概要説明会と更新工場および新規取得工場のための申請書作成説明会を開催し、延べ13社18名が参加した。
説明会は近畿地区の印刷会社を対象に大阪印刷会館会議室で開催。冒頭、小野隆弘JFPI常務理事より、JFPIの外部に向けた取り組みを紹介。GP認定制度普及のため、官公庁や民間企業に対しGP工場への発注やGPマーク利用を促していること、そして、大手印刷会社等にGP認定取得を働きかけていることなどの説明があった。
また、東京都の発注基準「東京都グリーン購入ガイド」では 、昨年度から印刷の発注条件として水準2(配慮事項)にGP工場であることが基準に加わったことを説明。さらに前日に大阪府庁、大阪市役所の環境関連部署を訪問し、GP制度の活用が環境負荷低減につながる旨の説明をしたことを報告した。
概要説明会では、GP認定事務局の小野里 憲審査員が、グリーンプリンティング(GP)認定制度の工場認定、製品認定、資機材認定の3制度、およびGP工場認定の仕組み、メリット、特徴について説明。
申請書作成説明会では、同じく小野里審査員より 申請書作成方法の具体的な説明を行った。GP工場認定制度における環境マネジメントシステムの確立、パフォーマンス評価、証拠(エビデンス)の提出およびGP認定とISO14001との違い等について詳しく説明。また、申請書類である「認定評価表兼チェックシート」の記入上の注意、添付書類作成の必要性とポイント、見える化のための集計表・資料作成方法、業者・メーカーからの証明書入手方法、実態に合った手順書の作成方法・作成例、法令遵守のポイント等、現場の写真等をまじえながら印刷工場の実状に即した 説明が行われた。
今回の説明会には、大阪府印刷工業組合の作道孝行理事長(作道印刷(株)代表取締役社長)も参加。「環境に対する世間の意識の高まりを感じる。組合に広く紹介するために参加した。取得に向けて検討したい」との挨拶があった。
全体で4時間の長時間の説明会であったが、参加者全員が最後まで熱心に聴講した。今後の新たなGP工場の誕生が期待される。
なお、この説明会は原則無料。JFPIでは、各組合等からの要請があれば審査員を派遣し、GP認定に関する具体的な説明会を開催している。
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【Printing】JFPI、近畿地区でグリーンプリンティング(GP)工場認定取得説明会開催
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