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【デジタル農業】BASF、「Agritechnica 2019」でxarvio Digital Farming Solutionsと新規にxarvio HEALTHY FIELDSを発表

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 農業は世界的に大きな課題に直面している。一部の地域では、食料や飼料の需要が急速に増加する一方で、供給側の生産体制が整っていない。また、ドイツや他の欧州諸国では、持続可能性と透明性が人々の関心を集めている。これらの課題に対応するため、BASFは「xarvio® Digital Farming Solutions(ザルビオデジタルファーミングソリューション)」として、世界中の農業をより効率的かつ持続可能にするデジタルアプリケーションを開発している。ドイツのハノーバーで2019年11月10日~16日まで開催された世界最大の農業技術見本市「Agritechnica2019」では、「xarvio® Field of Vision(ザルビオフィールドオブビジョン)」と題したブースを設け、xarvio®の最新技術を紹介した。
 「xarvio® HEALTHY FIELDS(ザルビオヘルシーフィールド)」は、生産者に全く新しい作物保護の可能性を提供するデジタル製品。「BASFと契約している請負業者がxarvio® FIELD MANAGER(ザルビオフィールドマネージャー)を利用し、そのツールが推奨する作物保護戦略を実行します。これにより、生産者は複雑な作業から解放され、すべてのステップを透明性高く追うことができます。また、シーズン終盤時、葉の病害によるダメージが事前の合意より大きい場合、生産者は補償を受けることができます」と、BASFデジタルファーミングを統括するトビアス・メンネ氏は述べている。生産者と請負業者は、病害虫発生のリスク、防除に関する推奨情報、散布実施状況、および対策実行の記録をいつでも行うことができる。また、もう1つの利点として、「通常、請負業者は技術的に優れた機材を所有しているため、これとxarvio®とを組み合わせて使うことで、適切な作物保護対策およびその自動化を各圃場(ほじょう)に適用させることができます」と述べている。

SMART SPRAYING(スマートスプレー)とxarvio®  FIELD MANAGERが農薬の使用を最適化
 xarvio®のブースでは、BASFがBoschと共同開発しているSMART SPRAYINGなど、その他の優れたデジタル農業アプリケーションが体験できた。「カメラセンサーにより、スマートスプレーは圃場を走行しながら作物と雑草を区別することができます」とBASFのデジタルファーミング・コマーシャルオペレーションのグローバルヘッド、アンドレ・ジョージ・ギルグ氏は述べている。圃場での日常業務において、スマートスプレーはxarvio® FIELD MANAGERと接続して使用される。xarvio® FIELD MANAGERは作物ごとに、どの農薬をいつ、どの程度散布すればよいか、さまざまなパラメータに基づき決定する。BoschのNEVONEXは、FIELD MANAGERとスマートスプレーをスムーズかつ高速に接続する。

SCOUTING Mountainでは雑草スキャナー、葉の損傷分析などを展示
 SCOUTING Mountain(スカウティングマウンテン)のコーナーでは、「xarvio® SCOUTING(ザルビオスカウティング)」アプリを操作することもできた。最新の画像認識技術によりxarvio® SCOUTINGは雑草、病害、葉の損傷の識別と定量化を行い、窒素状態を測定し、害虫の数を計測し分類することができる。新たな機能が加わったことにより、xarvio® SCOUTINGは複数の雑草をスキャンおよび記録し、発芽後の平方メートル当たりの作物の平均量を測定することができる。
 また、来場者はxarvio® FIELD MANAGERがどのように機能するかも学んだ。xarvio® FIELD MANAGERは生産者が様々な領域で農作業の意思決定を行うことを容易にするデジタル製品で、圃場を最大限に活用するために、より効率的で持続可能な栽培を行うことを目標としている。生産者はいつでも自分の圃場の状態を確認することができ、圃場1枚ごとの推奨情報を得たり、可変散布マップをダウンロードしたりすることができる。xarvio® FIELD MANAGERは、衛星画像解析などの画像解析技術と農業データ、生産者の経験やノウハウを組み合わせている。
 xarvio® SCOUTINGとxarvio® FIELD MANAGERの最新機能は以下の通り。
 xarvio® SCOUTING
  複数の雑草の同時識別
  発芽分析
  新しい雑草、病害、害虫、作物の追加
  操作性の向上
 xarvio® FIELD MANAGER
  バッファーゾーン自動生成
  肥料マップ
  気象センサー(Arableなど)との連動
  農機との連携(Agrirouter、John Deere、Nevonex)
  操作性の向上
 xarvio®はより持続可能な生産に貢献するソリューションにも注力している。これらには、外部からの植物ストレスの測定と分類、バッファーゾーン自動生成、耕作地内外の生物多様性の記録が含まれる。
 
■xarvio®デジタルファーミングソリューションについて
 xarvioは作物生産を最適化する農業のデジタル化の最先端にある。xarvioは生産者が最も効率的かつ持続可能な方法で作物を生産できるように各圃場の状況に応じた推奨情報を提供する作物モデルプラットフォームに基づいたデジタル製品。世界100カ国以上の生産者がxarvioのSCOUTINGとFIELD MANAGERを使用している。
 
■BASFのアグロソリューション事業本部について
 世界の人口が急速に増加するなか、持続可能な農業と健康的な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっている。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆様と共にこの状況に対応している。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っている。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出している。2018年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は62億ユーロであった。

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