東芝機械(株)は、12月21日まで東京ビッグサイトで開催中の「2019国際ロボット展」において、自動化、省人化、効率化に貢献するロボットの最新技術を提案している。
製造業では生産人口の減少に伴う労働力不足が社会問題となっており、人と共に働く協働ロボット含めた産業用ロボットへの期待が高まっている。同社は「工場自動化技術とスマート化で生産性向上に貢献する東芝機械」のコンセプトのもと、高精度・高品質産業用ロボットラインナップの紹介に加え、メカ機構と制御機能を刷新したスカラロボットTHE600を出品、また双腕協働ロボット(ヒト型、スカラ型)を参考出品している。
<出展内容の主な特長>
(1)新型スカラロボットTHE600および自動化に貢献するロボット製品群
新型スカラロボットTHE600(アーム長600mm、可搬質量 12 kg、標準サイクルタイム 0.31 秒)およびロボットコントローラTS5000によるビジョンコンベア同期機能を用いた高速ハンドリングデモを行い、正確な移動軌跡、高速動作と可搬性能を実現したデモを行っている。
また、スカラロボットTHE400による部品外観検査およびスカラロボットTHL900とTHE400によるねじ締めロボットシステムを展示し、生産工程における自動化ソリューションにおいて省人化、効率化および品質向上に貢献する同社製ロボットの有効性を紹介。
(2)種類の双腕協働ロボット
ヒト型、スカラ型の2種類の双腕協働ロボットを参考出品。部品の組み立て作業(ヒト型)および製品(タブレット)の箱詰め作業(スカラ型)のデモを通して、製造およびマテリアルハンドリング工程において、従来人が行っていた作業のロボットによる置き換えを提案。
双腕協働ロボットはヒト型とスカラ型ともに片腕当たり6kgの高可搬能力を実現。またヒト型では腰部の屈曲と旋回を含む16軸の自由度を持ち、従来ロボットによる自動化が困難とされていた作業にも挑戦。
(3)IoT活用による生産現場のスマート化
同社のIoTプラットフォーム“machiNet”にブース内のすべてのロボットを接続し、稼働状況をダッシュボードにより「見える化」。
またダッシュボードで、ロボットによるねじ締め工程の品質状況の見える化事例を実演。
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【2019国際ロボット展】東芝機械、工場自動化技術とスマート化対応を提案
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