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【空調用冷媒】ハネウェルの「ソルスティスN41」、ASHRAE冷媒安全性分類規格の不燃性冷媒として承認

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 ハネウェルは11月21日(米国時間)、同社の据付型空調システム(VRF)用途向けの新冷媒「ソルスティス®N41(R-466A)」について、国際的な冷媒評価機関であるASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)より正式にA1(不燃性)クラスに分類された。
 ソルスティスN41冷媒は、従来のR-410Aを代替する冷媒として初めてASHRAE 34分類A1クラス(不燃性)と低GWP(地球温暖化係数)を両立する据付型空調システム用途向けの冷媒。ソルスティスN41は、空調産業が直面する重要な課題の解決を目指してハネウェルの数年にわたる研究開発の結果実現した新冷媒。
 ハネウェル、アドバンスド・マテリアル、プレジデントのジョージ・カウトゼフツ氏は、「ソルスティスN41は、法規制への適合性や安全性など、空調産業が抱える様々な課題を解決すべく開発されました。R-410A代替として初めての不燃性を実現したこの冷媒は、環境配慮と省エネ化にも貢献でき、また最小限の設備投資で導入できるため、エンドユーザーの皆様のコスト負担軽減にも貢献します。そして、最も重要な安全性の点でもソルスティスN41は業界にとって画期的な技術となる特性を有しています」とコメントしている。
 欧州のF-Gas規制をはじめ、先進国各国では法規制によって高い地球温暖化効果をもつ製品の段階的削減が進められる中、空調産業は新しい代替技術への移行に取り組んでいる。ハネウェルが開発および商業化し、現在空調用途で多く用いられているR-410A冷媒についても、より優れたエネルギー効率、より低いGWPと、従来品と同様もしくはより優れた性能を持つ新冷媒ソルスティスN41への移行を進めていく。ソルスティスN41のGWPはR-410Aに比べて65%低減した。現在発表されている他のR-410A代替候補冷媒は全て燃焼性を有しているため、これらの導入に際しては安全性や建築法令にかかる再申請が必要になる場合がある*。
 初期の検証では、R-410AからソルスティスN41への移行には機器設計の大幅な変更の必要が無く、また設置取扱についても追加トレーニングが不要*であることが示されており、空調機器メーカーに対しても移行が容易にできるメリットがある。また、建物/住宅オーナーやサプライチェーン全体にかかる安全性や責任などのリスク管理についても追加条件無く移行することができる*。ソルスティスN41は既に15社を超える大手空調機器メーカーにて、業務用空調(VRFおよびルーフトップ空調)、住宅用空調(ルーフトップ空調)などの用途で累計30,000時間を超える広範な検証が実施されている。
 ハネウェルは、「ソルスティス®」および「ゼネトロン」ブランドにて、世界中で冷凍冷蔵、ビル冷暖房、カーエアコン向けなどの幅広い冷媒を開発、製造、供給している。ハネウェルおよびサプライヤーパートナーは、ハネウェルのハイドロフルオロオレフィン(HFO)技術に基づく次世代製品の研究開発および製造供給体制の整備に向け、9億ドルの投資プログラム を実施した。
* 各国/地域の法規制に拠る


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