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【LCPフィルム】共同技研化学、5G向け半導体FPC材料用の量産技術確立。次世代銅張積層板の量産開始

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 共同技研化学(株)(KGK)は、低ノイズ、低消費電力で断線や剥離のないフレキシブルプリント配線板(FPC)用材料を量産する。第5世代通信(5G)機器向けに需要が高まると判断し、5G向け液晶ポリマー(LCP)フィルムの量産設備を群馬県富岡工場で稼働する。
 KGKのLCPフィルムはこれまでスピーカー、ヘッドフォンなどの音響機器の振動板材料向けに展開してきたが、5Gの商用化をにらんで、群馬県富岡工場に約8000万円を投じ、LCPと銅箔の銅張積層板に加工して市場に供給する。
 LCPオリゴマーを有機溶剤に溶解させたワニスを銅箔上に直接塗工、連続焼成してフィルム上でポリマーへと重合する。塗工焼成にあたって、LCPワニスの液温、雰囲気温度、湿度の条件を確立したのがポイント。LCPは吸湿性が現在主流のポリイミド(PI)フィルムの約20分の1と低く、吸湿による電気信号ロスを抑制。発熱も少なく、ノイズの発生や消費電力を抑えられる。電子回路の微細化が進むほど水分による影響が大きくなるためLCPの特性が生かせるとみて量産を決めた。月産能力は3万~10万m2を予定。量産効果により、価格をPIフィルム比3倍強まで抑える。
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