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【窒化ケイ素】トクヤマ、先進技術事業化センター開設

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 (株)トクヤマは、窒化ケイ素をはじめとする先端材料の事業化を目的として、山口県柳井市に「先進技術事業化センター」を開設する。「先進技術事業化センター」は、地球環境保護やICT普及に役立つ製品の開発から事業化を手掛ける拠点で、当面は環境対応自動車や再生可能エネルギーの発電設備などに搭載されるパワー半導体モジュール向け窒化ケイ素の事業化に取り組む。
 同社は、今回、独自の合成技術で高純度窒化ケイ素粉末の工業化に成功し、その原料を使った板状セラミックスについても、独自技術で省エネ、安全、低コストの環境対応型製造プロセスを開発した。同センターにおいて、これら技術の量産化に向けた実証試験を2021年度から開始する。
 同社は、主要放熱材料の窒化アルミニウムのリーディングカンパニーであり、これまでに培った技術と豊富な経験を生かし、品質とコストを両立した窒化ケイ素材料の普及に取り組むことで、環境に優しく、持続可能な社会の構築に貢献する。
 同センターでは、製造設備を中心に2年にわたり約30億円を投資(2020年7月に着工予定)、2021年4月頃から、順次、試運転を開始し、2021年夏には実証試験に入る予定。
<先進技術事業化センターの概要>
事業所名:(株)トクヤマ先進技術事業化センター
所在地 :山口県柳井市南浜2-2-1
敷地面積:新明和工業の所有地10.2万m2の内、約3万m2を利用
建築面積:新明和工業の建屋2.3万m2の内、約1.5万m2を利用
事業内容:窒化ケイ素をはじめとする先端材料の開発および製造
操業予定:2021年4月頃
従業員数:操業開始時50名程度(うち新規雇用10~20名程度)
■窒化ケイ素(Si3N4)とは
 窒化ケイ素自体は昔から使われてきた古い材料で、セラミックス材料の一種。粉末原料を焼き固めたものをセラミックス製品と言うが、他のセラミックス製品と比べて熱伝導性が良く、靱性値が高い、いわゆる割れ難い性質を持っている。

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