オープンビジネスモデルを展開するベンチャー企業である(株)RUTILEAは、外観検査に必要なアルゴリズムの統合ソリューション「SDTest」を、より多くの実ライン導入を目標に研究開発を進めているが、新たに、外観検査AIに最適な撮像手法を開発し、AI外観検査の高精度化を実現した。
今回、開発したAI最適化撮像により、アルゴリズムの工夫だけでは困難なワークに対しても、外観検査の自動化が実現できるようになる。今後、この撮像アルゴリズムを導入した外観検査向けカメラを今年8月から販売予定。
近年、AIの外観検査自動化への取り組みが注目されている。しかし、AI技術だけでは傷や打痕がワーク表面の汚れや油の影響により検出できない可能性がある。この問題を解決するために、適用したいアルゴリズムに最適な撮像手法を開発した。その一例として、通常の撮像では可視化が困難なワークや、ワーク表面に油の付着したワークに対して同撮像手法を適用後、打痕をセグメンテーションした結果を図に示した。この手法は、ダイカスト製品、樹脂製品、電子部品、ガラス製品、プリント基板、化粧品など複数に対しても有効。
同社は、これらを自社開発のハードウェアとして低価格に販売し、より多くの生産工程の実現に貢献したい意向。
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【AI外観検査】RUTILEA、撮像手法の開発とそれを実現するハードウェアの販売開始
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