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【セラミックコンデンサ】村田製作所、新開発の高耐熱樹脂で自動車用200℃対応リードタイプを開発

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2017 01 16 murata1(株)村田製作所は、最高使用温度200℃に対応する自動車用リードタイプ積層セラミックコンデンサRHSシリーズを開発した。定格電圧ラインアップは200Vdc、500Vdcで、今後さらに拡大する予定。主に自動車のエンジンルーム周辺など過酷な高温環境に搭載される機器などへの採用を目指す。同商品は、(株)イワミ村田製作所で2017年5月から量産を開始する。サンプル価格は200円。

 なお、同製品は、2017年1月18日~1月20日に東京ビッグサイトで開催される「第9回 [国際]カーエレクトロニクス技術展 ~カーエレ JAPAN~」に出展する。

 自動車の燃費向上を目的として、パワートレイン系制御システムはDCモーター駆動による制御が増加している。このDCモーターから発生する電気的ノイズを抑制するためにコンデンサが使用される。自動車の制御機器は過酷な温度環境で使用され、短時間だが200℃近い高温になることもある。このような環境で使用されるコンデンサには、高い耐熱性が求められる。同商品は、高耐熱積層セラミックコンデンサを、新しく開発した高耐熱樹脂でコーティングすることにより、最高使用温度200℃を実現した。今後、エンジンルーム内などの高温環境に搭載される機器向けに拡販を目指す。

 

【特徴】

・リード線付きタイプなので、ノイズ発生源の近くに溶接や「かしめ*1」で接続することが可能

・AEC-Q200*2に対応

・ISO7637-2*3規格の過渡サージ試験に対応

 

【電気的性能】

・使用温度範囲:-55℃~200℃

・温度特性:7J特性(下表)

基準温度(℃) 温度範囲(℃) 温度係数(ppm/℃)
25  -55~25  -750 +120/-347 
25~125  -750 ±120 
125~200  -750 +347/-120 

定格電圧:200Vdc および 500Vdc静電容量:100pF~0.01uF

 

【外形寸法】

L×W:4.0×3.5mm または 5.5×4.0mm(定格電圧と静電容量の組み合わせによって決まる)

F:2.5mm または 5.0mm いずれかの選択が可能

 

【電圧・温度のディレーティングについて】

製品温度が150℃を超える場合は、以下のように定格電圧に対してコンデンサに印加される電圧を軽減して使用。

2017 01 16 murata2

*1 かしめ:金属部材や金具を、接着剤などを使用せずにペンチや専用工具を用いて固定する方法

*2 AEC-Q200:Automotive Electronics Councilが策定した、車載電装部品に求められる信頼性試験規格

*3 ISO7637-2:車載電装機器から発生するノイズに対する耐性確認試験規格


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