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【CNT】日本ゼオンと産総研、カーボンナノチューブの生分解性の測定技術開発

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 日本ゼオン(株)と国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)は、カーボンナノチューブ(CNT)の細胞内取り込み量を定量化する技術を開発した。免疫細胞内の経時変化を測定した結果、スーパーグロース単層CNT(SG-CNT)が生分解されることが明らかになった。
 CNTは、エレクトロニクスから医療まで幅広い分野にわたって社会に大きな便益をもたらすことが期待されている一方、動物や人体に吸収され、免疫組織に蓄積される懸念が存在している。一般的にCNTは急性毒性が低いと言われているが、長期的な安全性も明らかにすることが必要で、そのためにはCNTの生分解特性を解明することが課題であった。
 日本ゼオンと産総研はCNTの安全性評価技術に注力してきたが、今回、CNTが近赤外光を吸収する特性を利用して、細胞内CNTの定量方法を開発した。そして、この測定技術を用いて免疫細胞内に取り込まれたSG-CNT量を測定し経時変化を評価したところ、SG-CNTが生分解性を示すことが明らかになった。


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