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【プラスチック添加剤】BASFの「Chimassorb 2020」が屋根の耐久性を高め、中国における省エネルギーに貢献

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SnapCrab NoName 2017 11 10 8 28 25 No 00 R BASFのプラスチック添加剤「ChimassorbR 2020」が、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)メンブレンの製造業者であるOriental YuHong社によって、ルーフィングシステムの防水材用安定剤として採用された。
 ChimassorbR 2020は中国の複数の商業ビルに使用されている。この安定剤パッケージはTPOメンブレンを保護し、猛暑や太陽光による損耗や劣化から屋根を守る。
 屋根は、猛暑や強風、雨、みぞれ、ひょう、大雪、急激な温度変化など、予測できない苛酷な気象条件に対する耐久性を備えていなくてはならない。常にこうした要素にさらされ続ける屋根には丈夫さが求められる。
 通常TPOルーフィングメンブレンには、押出成形やカレンダー成形の際の加工安定剤と、熱や光による劣化からメンブレンを保護するための紫外線安定剤と熱安定剤が含まれている。これらを使用しなければメンブレンに亀裂が発生し、雨漏りの原因となる。
 BASFアジア太平洋地域パフォーマンスマテリアルズ事業本部シニア・バイスプレジデントのハーマン・アルソフ氏は次のように述べている。
 「TPOメンブレンは、紫外線安定剤を使用しなければ急速に劣化します。BASFはメンブレンを保護するために、厳格な要件をクリアする加工安定剤および長期の耐候耐熱安定剤のパッケージを提供しており、そのすべてを上海の当社ラボで厳密にテストしてきました」
 テストでは、オーブン老化や人工暴露によって猛暑や耐候性のシミュレーションを行っている。その結果、BASFのポリマーフォーミュレーションと安定剤を使用して製造されたTPOルーフィングメンブレンは、一部の非常に極端な気象条件下でも機能を果たし、現在の屋根材や防水の基準を満たすことが明らかとなった
 Oriental YuHong社のTPOルーフィング部門技術研究開発課マネージャー、ジョージ・リュー氏は次のように述べている。
 「ChimassorbR2020 に基づく安定化技術により、私たちはTPOルーフィングフォーミュレーションに対して新たに設けられたASTM D6878基準を満たすことができました。この基準は、猛暑に長期間さらされる懸念に対処するために改正されたものです。耐久性を高めた防水製品とより優れた施工サービスをお客様に提供することが、私たちの目標です」
 TPOルーフィングのもう1つの利点は、100%再利用可能であること。TPOルーフィングはカーボン・フットプリントを削減する、環境に優しい屋根材。TPOメンブレンの再生利用は埋め立て地への蓄積物を防ぐと同時に、ビル所有者が廃棄物を除去する際のコスト削減につながる。
 また、TPOルーフィングメンブレンは、省エネに貢献する紫外線反射率で高く評価されている。暗色のものと比較すると、明色屋根の表面温度の方がはるかに低いことが研究でも明らか。建物の温度が低いほどエアコンの使用率が低減し、エネルギー消費を抑えられる。
 BASFは、様々な地域の耐候性要件に対応するため、提供するプラスチック添加剤の濃度を最適化することができる。ドイツ航空宇宙センター(略称DLR)とともに開発した、グローバル紫外線マッピングツールにより、BASFは特定の環境におけるプラスチックの寿命の予測精度を向上させ、気象条件を予想することでTPOルーフィングメンブレンの損傷のリスクを低減させることができる。このツールを使用することで、顧客は適切で堅牢な安定剤システムを選択でき、添加量を最適化してプラスチックを保護することができるようになる。


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