住友化学(株)と大日本住友製薬(株)は、2018年1月1日付で、住友化学にバイオサイエンス研究所を新設し、同研究所に大日本住友製薬のゲノム科学研究所の研究機能を移管する。
ゲノム科学研究所は、両社で実施していたゲノミクスなどの先端技術を活用したライフサイエンス関連研究を集約し、2000年に住友製薬(株)(現:大日本住友製薬)内に設立され、両社が共同で運営管理してきた。これまでに、オミックス技術などの基盤技術を確立し、それらの医薬・農薬研究等への活用を通じて、両社の事業に大きく貢献してきた。
一方、近年のライフサイエンス分野における技術革新は、人工知能やデジタル技術などの急速な進展と相まって、住友化学グループの既存のライフサイエンス事業(健康・農業関連事業、医薬・診断薬事業)にとどまらず、それ以外にも新規事業創出の可能性を大きく広げている。これまで、同分野の研究開発については、両社の研究部門だけでなく他のグループ会社とも連携し進めてきたが、次世代事業の創出を加速させるために、両社の研究開発体制を最適化することとした。
バイオサイエンス研究所の設立により、住友化学はライフサイエンス事業の研究開発体制を一層強化する。また、大日本住友製薬においては、住友化学との共同研究を通じて、ライフサイエンスに関する幅広い視点を医薬品創製に取り入れるとともに、医薬品以外のヘルスケアビジネスへの展開も視野に入れた研究活動を展開していく。
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【バイオサイエンス】住友化学と大日本住友製薬、研究所の新設およびゲノム科学研究所の機能移管
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