東レ・ダウコーニング(株)(本社:東京都千代田区 / 代表取締役会長・CEO:桜井恵理子)は、ワイヤーやケーブル用途向けに鉱物高充填ポリエチレン(PE)コンパウンドの加工性を最適化する、「Dow Corning® MB25-502 Masterbatch」を発売した。ダウコーニングのイノベーティブなシリコーン技術により、業界最高レベルの加工性を低コストで実現した業界初のシリコーンマスターバッチ製品。同製品は、スクリュートルク、ダイ出口の目ヤニ形成、およびダイの圧力を低減することにより、加工添加剤を含まないPEコンパウンドと比較して押出量を最大110%にまで向上させることが可能。
ケーブル被覆材イメージ
「ワイヤーやケーブル業界はハロゲンフリー難燃剤の使用に向けて動き出していますが、これらの鉱物系添加剤は効果発揮のため高い充填率を必要とし、高負荷により加工上の問題を引き起こす可能性があります。」とダウコーニングのPlastics & Compositesグローバル・セグメント・リーダーであるChristophe Pauloは述べている。「これまでお客様は、高性能で高価な過剰スペックの添加剤、あるいは低コストで低性能の添加剤のいずれかの選択を余儀なくされてきました。 今回上市した Dow Corning® MB25-502 Masterbatchは、お客様が必要とされない機能に対してプレミアム・コストを支払うことなく、生産性の最大化が可能です」
【Dow Corning® MB25-502 Masterbacthの主な特長】
・ Dow Corning® MB25-502 Masterbatchは、スクリュー・トルクを30%低減することにより、高い無機充填量(重量で最大70%)のPEコンパウンドの処理量が向上。トルク低下により、生産性が向上し、エネルギーコストの削減につながりる。また、クリーニングのために頻繁な中断を余儀なくされるダイ出口の目ヤニ形成、およびダイの圧力上昇を回避する。
・ダウコーニングの製品は、他のシリコーン系添加剤よりも少量添加(0.5〜1.0%)で効果を発揮し、費用対効果が高いと言える。
・ Dow Corning® MB25-502 Masterbatchは、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、架橋PEへの分散性がある。ペレット状態の製品形態で全世界に供給可能。
東レ・ダウコーニングについて
東レ・ダウコーニング(www.dowcorning.co.jp)は、1966年、シリコーンおよびケイ素関連技術で世界をリードするダウコーニング社と、高分子化学のパイオニアである東レとの合弁により事業を開始。以来、ダウコーニングの日本市場における拠点として、50年にわたりシリコーンを中心とした高機能素材の研究開発、製造、販売に取り組んできた。膨大な研究蓄積を基盤に、マーケットニーズに即応したシリコーンを中心とした機能性素材の開発を行い、さらに顧客企業のグローバル化に呼応して、ダウコーニングとの協力体制のもと、世界各所において製品および関連サービスを供給している。
ダウコーニングについて
ダウコーニング(www.dowcorning.com)は、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの完全子会社で、世界で2万5千以上の顧客の幅広いニーズに、最適最善の素材、応用技術、サービスのトータルソリューションを提案する、シリコーン、ケイ素関連技術とその革新のグローバル・リーディングカンパニー。 現在、Dow Corning® 、XIAMETER® の2つのブランドを通して、7千以上の製品およびサービスを提供している。現在売り上げの半分以上が米国以外の国からのもの。ダウコーニングの経営は、化学製品と工程の安全と安定経営の厳格な規則を示すAmerican Chemistry Council’s Responsible Care® initiativeに則っている。