昭和電工(株)は、川崎事業所(神奈川県川崎市)で製造する使用済プラスチック由来の低炭素水素(以下、低炭素水素)について、6月1日に開業する川崎キングスカイフロント東急REIホテルに向けて、供給を開始する。
川崎事業所では、アンモニア製造工程において、原料となる水素を使用済プラスチックから取り出す製造方法を2003年から導入している。この製造方法では使用済プラスチックを原料とすることで化石燃料の消費を抑えるだけでなく、製造工程で発生する二酸化炭素をドライアイスにリサイクルするなど副生物を資源として有効活用しており、従来の製造方法に比べ、環境負荷の低減に大幅に寄与している。
同取組みは、「使用済プラスチック由来低炭素水素を活用した地域循環型水素地産地消モデル実証事業」として環境省の実証事業に採択されている。また川崎市が推進する「川崎エコタウン事業」の一環として導入されたもの。
使用済プラスチック由来の低炭素水素が燃料電池向けとしてホテルで使用されるのは世界でも初めて。川崎キングスカイフロント東急REIホテルでは、今後、低炭素水素を大型燃料電池により電気や熱などのエネルギーとして利用する。
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【低炭素水素】昭和電工、川崎キングスカイフロント東急REIホテルの燃料電池向けに供給開始
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