創包工学研究会では来る7月6日(金)午前9時30分~午後4時45分まで、フォーラムミカサ エコ7Fホール(東京都千代田区内神田1-18-12、内神田東誠ビル) において第71回講演会「PTPの品質進化と生産性向上VI」を開催する。
プログラムは次の通り。
(1) クロックナーペンタプラスト社の沿革と製品ラインナップおよびBlister Pro Xcelの概略
講師:大川高史 氏( 株)セントラル物産 業務部 主査)
要旨:世界的に有力なPTP用成形材メーカーであるKloeckner Pentaplast社の材料の紹介をするとともに、材料選択に際して防湿包装設計を実施し適切な材料構成を採用できるようにするためのBlister Pro Xcelの要点を述べる。
(2)PTP用高防湿バリア材料としてのAclarR(PCTFE) をめぐる世界的状況
講師:岩津宇洸 氏(ハネウェルジャパン(株)スペシャルティプロダクツ事業部)
要旨:近年、欧米市場において、透明な防湿バリア材料である、AclarRフィルムとハイバリアPVdCコーティングがPTPパッケージの選択肢として考慮されることが増えてきている。これら2つの材料の比較を紹介することで、これらの材料が日本市場にとってどのような価値があるかを議論する。
(3)PTP用材料の品質に関する一般的原則-品質欠陥に関するドイツの考え方-
講師:平澤 寛 氏((株)イーズ 代表取締役社長)、水井礼子 氏(同 経営統括室アシスタントマネジャー)
要旨:ドイツ医薬品・化粧品の包装技術の専門家チームによる最新著書「Principles for the Defect Evaluation List for Packaging Materials(包装材料の欠陥評価リストの原則)」をもとに、ドイツでの包材品質欠陥評価の考え方や手法を紹介する。
(4)市場流通している錠剤サイズを基にしたPTP仕様の標準化の展望
講師:吉田八郎 氏(創包工学研究会理事)
要旨:医薬品業界は、拡大し続ける開発費用や患者の安心・安全に係る諸対策、薬価算定政策の変更などに伴う収益性の悪化が懸念されており、包装の分野でも対応策が求められる。そこで、圧倒的な比重を占めるPTPの標準化を推進することで生産性の向上を図り、収益性の向上に寄与すべきと考える。具体的には、各社各様に非常に数多くの規格が存在する成形ポケットやシートサイズについて、市場流通している錠剤の直径と厚さ寸法を基にしたサイズ的な標準化を展望してみたい。
(5)デスクトップ・ファブリケーションの医薬品パッケージへの活用-アイデアをカタチにかえる!オフィス内ファクトリーの可能性-
講師:小峰正文 氏(サンスイパック(株)技術開発部)
要旨:PTPをはじめとする各種包装の設計において、要求特性・機能・デザインなどの必要事項を考慮した包装設計に関する検討を行い、最適包装設計を得る方法・手段について提案する。
(6)患者服薬コンプライアンス課題への取り組みと服薬支援システムの開発-PTPを中心として-
講師:久保田 清 氏(創包工学研究会理事、中央商工(株)顧問)
要旨:Noncompliance with Medication 評価研究とソリューションの歴史と概要を紹介した後、服薬実態研究 (オハイオ州立大、第一三共等)と2015 WHOカンファレンス[Kobe高齢化課題における本分野への期待]を紹介する。 さらに、カレンダーブリスター包装から服薬モニタリング・データ通信機能を持った包装事例、及び服薬支援システム(最新トレンド;2018PharmaPackまで)について述べる。
参加費は27,000円/人(消費税込み)
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【医薬品包装】創包工学研究会、7月6日に第71回講演会「PTPの品質進化と生産性向上VI」開催
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