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【紙・包装資材】日本紙パルプ商事、英国RADMS PAPER LIMITEDを子会社化

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 日本紙パルプ商事()は、英国において紙・包装資材を中心とした輸入卸売事業を行うPREMIER PAPER GROUP LIMITED(以下、PREMIER社)の株式を100%保有するRADMS PAPER LIMITED(以下、RADMS社)の株式60%を取得する。
 同社は事業環境の変化に対応すべく、「中期経営計画 2019Paper, and beyond~」において事業変革および構造転換を進めており、基幹事業である「国内卸売」に加え、「海外卸売」「製紙・加工」「資源・環境」「不動産賃貸」の各重点分野で事業の拡充に努めている。「海外卸売」においては、世界各地域にてプレゼンスの高い紙卸売会社のグループ会社化に注力しており、2010年に米国 Gould Paper社を買収、2012年にインド KCT Trading社に出資、また2017年にBall & Doggett社を買収し、2018年には東南アジアに販売網を有するSpicers Singapore社(現 OVOL Singapore社)、およびSpicers Malaysia( OVOL Malaysia社)の買収を行い、同事業の販売力強化と収益力向上に努めている。
 現在では、同社グループの海外拠点は21カ国、94拠点と拡大しており、世界有数の紙流通企業として挑戦を続けている。
 英国における紙・板紙の需要は年間約850万トンだが、その多くを欧州大陸からの輸入に頼っており、在庫・物流機能を有する紙商が重要な役割を担っている。今回、子会社化を予定しているRADMS社の事業会社であるPREMIER社は、英国第二位の売上規模を誇る大手紙商であり、売上高233百万ポンド、従業員480人、英国内18拠点、約3,000の顧客を有し、徹底したローコストオペレーションの遂行、パッケージ、紙加工品、およびデジタルを含むサイン&ディスプレイ分野などの成長マーケットへの注力により、増収増益を維持している。
 今回の資本参加によりPREMIER社と同社グループのグローバルネットワークを戦略的に融合させることで英国における卸売事業の拡大、発展に寄与していく。
 なお、英国が欧州連合からの「合意なき離脱」に至った際は、一時的な経済減速が予想されるものの、中長期的には英国全土を網羅する効率的な在庫・配送機能を持つ同社のプレゼンスがより一層高まると考えている。
 今回の件資本参加から一年後を目途に同社はRADMS社の株式の追加取得を行い、100%子会社化するオプション権を保有している。追加取得については、スケジュール、概要等が固まり次第改めて公表する。


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