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【IJ】コダック、PROSPER事業の売却を取りやめ

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<米国ニューヨーク州ロチェスター、2017年4月7日発>イーストマン・コダック社(ニューヨーク証券取引所銘柄コードKODK:以下コダック)がPROSPERインクジェット事業継続の発表を行った。今回の決定は、企業運営に対する経営判断に基づき、また売却先候補各社との度重なる協議を経て下されたもの。
 コダックCEO(最高経営責任者)のジェフ・クラーク氏は次のように述べている。
 「PROSPERインクジェット事業の業績改善や各社様からいただいたオファーを考えれば、これは現実的な判断だと思います。昨年度、PROSPERは消耗品・サービスの売上が通期で40%増と、好調な業績を達成しました。今年度は、次世代ULTRASTREAMへの投資を含めても、エンタープライズ インクジェット システムズ事業部(EISD)は収益の改善が見込めると期待しています」
 コダックは今後もULTRASTREAMプログラムへの投資を継続することにしており、これからULTRASTREAMへの需要を加速する新たなアプリケーションを開拓するパートナー各社とも基本合意書を締結した。そうしたパートナーの富士機械工業、GOSS China、Matti、三菱重工印刷紙工機械(MHI-PPM)、Utecoなど17社には、各社の印刷ソリューションへの搭載を本格的に検討いただくためULTRASTREAMの評価キットを提供する予定。また、ULTRASTREAMベースの製品は2019年に発売される見通し。
 「コダックは引き続き買収や提携あるいは事業売却を通して、株主価値を高めるチャンスを探り、とらえていきます」(クラーク)
 コダックCFO(最高財務責任者)のデビッド・ブルウィンクル氏は次のように述べている。
 「昨年、コダックはPROSPER事業の売却に万全の体制で臨み、投資銀行のSagent Advisors社の協力も得て世界中の関心を集めることに成功しました。事業・技術の両面に強い関心が寄せられたことは事実です。その結果、数件のオファーを受けたのですが、その内容は現在のPROSPER事業の価値を反映したものではありませんでした」
 コダックは、PROSPER事業を、継続事業としてEISD内に組み込むように財務報告の修正を予定している。次回の四半期業績報告で、この変更を盛り込む。


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