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【統合IoT】三菱電機、「ClariSense」展開開始

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 三菱電機(株)は、付加価値の高い新たな製品やサービスの創出を目指し、統合IoT「ClariSense(クラリセンス)※1」を構築し、同社および同社グループ内に展開する。
 「ClariSense」は、総合電機メーカーとして同社が強みとするさまざまな機器に対する知見やAI技術「Maisart(マイサート)」、セキュリティーなどの技術資産を、IoTシステム統一設計ガイドラインやソリューションライブラリ※2などに統合、一元的に整備したもので、今後さらに拡充する。「ClariSense」をグループ内で共有・活用することで、迅速なIoTシステム・ソリューションの開発が可能となり、付加価値の高い新たな製品やサービスを創出していく。
※1 「ClariSense」は、機器からセンシング(Sense)した情報に潜む本質(Essence)を見抜き(Clarify)、課題を解決するという思いを込めた造語
※2 ソリューションに共通する機能を再利用可能な形にパッケージ化したもの

「ClariSense」の特長
(1)機器の知見や技術資産を統合・一元化することで、付加価値の創出を加速
・同社が強みとする機器の知見やAI・セキュリティーなどの技術資産を、IoTシステム統一設計ガイドライン、ソリューションライブラリなどに統合し、「ClariSense」として一元的に整備・拡充。ソリューションライブラリの機能の組み合わせなどにより、付加価値の高い新たな製品やサービスの創出を加速。
(2)実装形態に自由度を持たせ、機器やシステムの特性に応じたIoTシステムを開発可能
・IoTシステムの構成とインターフェースのみを定義したIoTシステム統一設計ガイドラインにより、自由度のある実装形態。
・機器やシステムの特性、用途に応じた最適なIoTシステム・ソリューションの開発が可能となり、信頼性や堅牢性が求められる社会インフラ向けIoTシステムやリアルタイムに問題を発見・解決するFA向けIoTシステム、ビル内機器からスマートフォンまで柔軟に連携するビル設備管理向けIoTシステムなどに対応。
(3)標準APIを採用することで、グループ内外のシステムと連携可能
・業界標準に準拠したAPI※3や通信プロトコルを採用することで、「ClariSense」に基づき開発したIoTシステムとグループ内外のシステムとの連携が容易。
・システム連携により、顧客との連携や事業分野をまたがる統合ソリューションを効率的に実現。
※3 Application Programming Interfaceの略

背景と狙い

 現在、デジタルトランスフォーメーションの実現に向けて、さまざまな分野でIoTシステムの活用が進んでおり、その市場規模は2022年には100兆円を越えると予測※4されている。
 同社は、社会・電力インフラ向けでは設備の運用・保全業務の効率化に貢献するIoTプラットフォーム「INFOPRISM(インフォプリズム)」を、FA向けでは開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減するFA-IT統合ソリューション「e-F@ctory(イーファクトリー)」を、また、家電製品、ビル設備などでも各種機器に関するさまざまなIoTシステム・ソリューションを開発してきた。これらのIoTに関する実績や、各種機器に対する知見、AI・セキュリティーなどの技術資産を「ClariSense」で共有・活用し、付加価値の高い新たな製品やサービスを迅速に創出することにより、インフラ、モビリティ、ライフ、インダストリーの4つの領域での社会課題の解決に貢献していく。
※4 IDC Japan調べ

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