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【IJ】HP、無重力環境下に対応するHP ENVYプリンター開発

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HP ENVY Zero Gravity Printer 03 TB tcm245 2526961 tcm245 2527124 tcm245 2526961 R HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下「HP」)は、2017年11月2日(現地時間)に開催したイベント「Future Powered by Reinvention」において、無重力環境下に対応するHP ENVYプリンターを開発したことを明らかにした。
 2016年、アメリカ航空宇宙局(NASA)は「HP ZBook モバイルワークステーション」を国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げた。補充分も含めた約120台の「HP ZBook モバイルワークステーション」が、ミッションの任務や作業を支援するために設置される。そして17年、NASAは、ISSに設置されている既存のプリンティング機能を置き換える次世代プリンターとして、「HP OfficeJet 5740プリンター」を採用した。この決定を受け、HPはISSでの利用にカスタマイズした「HP ENVY Zero-Gravity Printer」を開発した。
 「HP ENVY Zero-Gravity Printer」では、既存製品を元にNASAがISSでプリンターを安全に稼動させるために提示した以下の要件が追加された。
・無重力状態でのペーパーマネージメント
・難燃性プラスチック
・無重力状態での廃インク管理
・ガラス除去
・有線および無線接続
・複数の向きでの印刷(0度、90度、180度、270度)
・環境試験(電磁波、原料、音響、可燃性、オフガス、電力互換性など)
 「HP ENVY Zero-Gravity Printer」をこれらの条件に対応させて最適化することは、無重力状態が特異な環境であることから大きなチャレンジとなった。クリエイティブなリエンジニアリング、特殊素材、3Dプリンターで造形された部品を使用することで、「HP ENVY Zero-Gravity Printer」はNASAのすべての要件を満たした。
 ISSの搭乗員は、1カ月に全てのプリンターで合計約2連の紙を印刷する。緊急時用の電子書籍、帰還軌道の一覧、予定表などの手順書やミッションクリティカルな情報を印刷したり、家族からの手紙や写真といった個人的なアイテムを印刷するのに用いられる。
 「HP ENVY Zero-Gravity Printer」は、2018年2月にSpace-X 14に搭載されISSへと打ち上げられる予定。
 国際宇宙ステーションのパートナーシップは、NASA、CSA、ESA、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)、RSAで構成されている。これには以下の15カ国が含まれる。
 カナダ、日本、ロシア、米国、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス


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