<2019年4月10日、インドネシア>アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は製品ラインナップの拡充を続けてきたが、このたび、環境目標を達成しつつ消費者の需要を満たす新製品「食品テイクアウト用生分解性紙容器」をFoopakブランドに加えた。折りたたみ式の板紙で作られるこの容器は生分解性で、分解後には堆肥として利用できることから、食品のテイクアウト用容器やトレイなど、食品に直接接触する製品の課題を解決するソリューションとなる。またこの製品は、耐久性に優れている上に12週間で自然に分解されるため、従来のプラスチック製容器の理想的な代替品になり得る。 生分解性紙容器は紙の両面がコーティングされており、外側の面は白色度が高く、多色刷りの平版印刷や凸版印刷、フレキソ印刷に適しているため、広告や宣伝に利用できる。内側の面には高い耐油性があり、紙が水分と油分を吸収するのを防いで漏れを軽減する。また、加工や仕上げ工程で高速ヒートシールバーによる80℃の熱接着ができるように作られており、電子レンジと冷凍庫の両方で使用できる。
APPの「2018年製紙・包装材消費者動向レポート」によると、アメリカ人の65%が、「5年前と比較して、食品包装の持続可能性の重要性が増している」と回答している。APPが提供するこの新製品は、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration/FDA)の基準に準拠すると共に、欧州のISEGAの試験において12週間以内に分解されることが確認されている。坪量は260~370g/m2、厚さは338~599μmだが、強度と持続可能性を併せ持つこの製品は、使い捨てプラスチック容器の課題を解決すると共に、品質と環境への配慮という消費者の要求を満たすもの。APPの上席副社長であり、グローバルビジネスユニットを統括するフェリックス・コー氏は次のように述べている。
「今回、Foopakの製品ラインナップに食品テイクアウト用の紙容器が加わりましたが、これによって、世界各地の持続可能性目標を実現するお手伝いができれば幸いです。こうして消費者と企業のニーズを満たす製品を提供できることを、当社は誇りに思っています」
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【食品テイクアウト用容器】APP、Foopakブランドに生分解性紙容器を導入
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